【講義概要】
~自分たちの幸せを、自分たちの力で描き出すために~
「福祉」とは、「しあわせ(幸せ)」を意味する言葉です。国家などの“恩恵”として与えられてきた福祉は、福祉国家体制の発展のなかで国民の“権利”として保障される福祉へとその主体を変えてきました。市民自らが自他の福祉の向上を目指す「福祉社会」の時代を迎えたわが国においては、市民の“責務”としての福祉になりつつあるといっても過言ではありません。
福祉社会の担い手として必要な「価値・理論・技術」を修得するために、3つの講義〔“理論”を学ぶ「福祉社会論」、“方法”を学ぶ「ヒューマンサービス論」、“実践”を学ぶ「プロジェクト演習(山下担当クラス)」〕を提供します。
~“実践”を学ぶ「プロジェクト演習(山下担当クラス)」~
「プロジェクト演習」の目的は、まちづくりやビジネスに対する理解を深め、社会の担い手側の視点を学ぶとともに、社会に関わる力(社会人基礎力)をつけることにあります。
山下担当クラスでは、本学が推進する「大学COC事業〔地(知)の拠点整備事業〕」の一環として、名古屋市熱田区をフィールドとしたプログラムを展開します。具体的には、熱田区社会福祉協議会第3次地域福祉活動計画の取り組みと連携し、つながりが希薄化した地域等におけるコミュニティの活性化・再構築を目的とした「孤立を生まない地域づくり事業」や「地域支えあい事業」の展開を図ります。
※行政や地域住民との“協働”という形になりますので、皆さんにかかる負担は大きなものとなりますが、それ以上に良い経験と実績が得られます。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
①名古屋市熱田区のニーズに合った企画が提案できる
②提案した企画を実施するための活動用資材が作成できる
③作成した資材をもちいて実際に企画が実施できる
【履修上の注意】
【履修登録】
履修説明会を開催します。この説明会に出席しないと履修登録ができません。
【土日活動】
この講義では、土曜日や日曜日に活動を実施する場合があります。
【講義欠席】
この講義の欠席は、原則厳禁です。もし正当な理由なく欠席した場合は、補習やレポート提出を求めたり、失格とすることがあります。
【通年型履修】
この講義は、通年講義として開講します。
【事前準備学習】
名古屋市熱田区について、区のホームページ等をもちいて調べておいてください。また、本学が推進する「大学COC事業〔地(知)の拠点整備事業〕」と関連しますので、本学COC事業に関するホームページである「PROJECT&N」についても、合わせて目を通しておいてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『※指定なし(講義毎にプリントを配布します)』 ‐ ‐ ‐ |
参考書 | 『ワークショップ・デザイン‐知をつむぐ対話の場づくり‐』 堀公俊・加藤彰. 日本経済新聞出版社 2008 『福祉教育実践ハンドブック』 全国社会福祉協議会・全国ボランティア活動支援センター,編. 全国社会福祉協議会 2003 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
受講態度、講義時に示す課題およびレポートの成績を総合して評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション①春学期の活動について | |
2 | 大学COC事業「地(知)の拠点整備事業」とは何か | |
3 | まちづくりの目的 | |
4 | 名古屋市熱田区の現状 | |
5 | 名古屋市熱田区の活性化に向けた取り組み | |
6 | 効果的な活動プログラムの事例 | |
7 | 効果的な活動プログラムの検討 | |
8 | 効果的な活動プログラムの立案 | |
9 | オリジナル・プログラムの企画 | |
10 | オリジナル・プログラムの企画書作成 | |
11 | 活動用資材の開発 | |
12 | 活動用資材を用いた予備実施 | |
13 | 企画プレゼンテーションの準備 | |
14 | 企画プレゼンテーションの実施 | |
15 | 講義の中間総括 | |
16 | 中間レポートの提出 | |
17 | オリエンテーション②秋学期の活動について | |
18 | 地域活動第1クールに向けた勉強会 | |
19 | 第1クールの活動用資材開発 | |
20 | 第1クール(地域のニーズに合わせた取り組み) | |
21 | 第1クールの振り返り | |
22 | 地域活動第2クールに向けた勉強会 | |
23 | 第2クールの活動用資材開発 | |
24 | 第2クール(地域のニーズに合わせた取り組み) | |
25 | 第2クールの振り返り | |
26 | 地域活動第3クールに向けた勉強会 | |
27 | 第3クールの活動用資材開発 | |
28 | 第3クール(地域のニーズに合わせた取り組み) | |
29 | 第3クールの振り返り | |
30 | 活動成果報告会 | |
31 | 講義の総括 | |
32 | 総括レポートの提出 | |