名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限産業社会学秋A名古屋 22十名 直喜GD2304

【授業情報】

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講義概要

 産業社会学は、技術、労働、生活と深く関わる産業の視点から、社会の成り立ちや有り様、特徴を多面的に考察するものである。
 産業社会学の文献はいくつもあり、産業、労働、生活、社会など多様な視点から描かれている。しかし、「産業社会」とは何かについて、深く切り込み、明確に定義したものは、ほとんど見当たらない。Industryには、工場生産、工場で働く人や組織、個別産業などの意味が含まれている。「産業」と訳されるが、「工業」の意味もあり、便宜的に使い分けられてきたように見受けられる。そのことが、産業とは何か、産業社会とは何かという原点への深い洞察にブレーキをかける要因になってきたのではないかと推察する。
 産業社会学は、産業の視点から、社会とりわけ産業社会のあり様を多面的に深く考察する。本講義は、現代産業論の成果をふまえ、産業とは何か、生産とは何かを明らかにし、産業社会とは何かを明示する。その上で、産業社会学とは何かを提示する。
 さらに現代産業論の視点から社会学にアプローチし、両者の融合視点から産業社会の本質と諸相にメスを入れる。そして、産業社会の発展プロセスと現代像さらに21世紀的課題を、人類史的なグローバル視点と地域に根ざしたローカル視点をクロスさせ、ダイナミックに提示する。



【学習到達目標】

 現代産業社会の複雑かつ多様な諸相を、理論と実証の両面から学びとる。
 産業および産業社会の定義、さらに人類史的な発展プロセスを理解した上で、産業社会の現代的位置と21世紀的課題への洞察力を養う。



履修上の注意

 授業には出席し、静かに受講する。学生との対話を図るべく、授業への学生コメントの提出をお願いし、次回の授業につなげるようにしたい。



【事前準備学習】

 教科書や配布プリントに基づき、事前事後学習を心がけてほしい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『ひと・まち・ものづくりの経済学』 十名直喜 法律文化社 2012
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 学期末試験をベースにするが、平常点(出席・授業態度含む)も15-20%と重視する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1産業社会学への招待
2産業と社会への循環アプローチ
3地球と生命の循環システム
4遺伝子・学習・文化・社会
5日本列島の狩猟採集社会にみる技術と文化
6農業の人類史的意味
7定住・農耕社会と循環システム
8古代中国の農耕システム
9近世ヨーロッパの農耕にみる試行錯誤
10イギリスの工業化と「産業革命」
11東アジアの工業化と比較歴史観
12東西半球の交易システム
13窒素とリンの工業化と循環システム
14品種改良と量産ビジネス化
15「緑の革命」の到達点と21世紀的課題
16学期末試験