【講義概要】
参与観察、インタビューなどの質的調査について紹介しながら、社会学的な問いをたて、質的調査データをどう分析するかなどについて講義する。
本講義は、基本的に座学講義である。したがって、学外などに調査に出かけることはないが、フィールドに出るための知識を身につけてもらいたい。
なお、本講義は、【社会調査士認定・F科目】である。
【学習到達目標】
多様な質的調査データを分析するうえで、必要な知識や視点を身につけ、質的な社会調査法を身につけることを目指す。
【履修上の注意】
社会調査士資格取得を目指す人のみ受講すること。
また、パソコンを持参してもらうこともある。
【事前準備学習】
社会学の専門用語が出てくるので、社会学事典などで調べること。
参考書を読むこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『フィールドワークの技法』 佐藤郁哉 新曜社 2002 『質的研究入門』 ウヴェ・フリック(小田博志訳) 春秋社 2011 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
講義内での小レポート(30点)、期末試験(70点)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 社会調査について | |
2 | 調査対象:問いをたてる | |
3 | 質的調査データを集める:基礎資料の収集から調査対象へのアクセス、データのとり方 | |
4 | 質的データ分析について:グラウンデッドセオリーアプローチ、エスノメソドロジー、テキスト分析 | |
5 | フィールドワークについて:フィールドワークによって集められるデータの種類、技法 | |
6 | 参与観察とエスノグラフィー | |
7 | 参与観察をするうえでの留意:フィールドノート作成上の注意 | |
8 | インタビューについて:構造化されたインタビューと半構造化インタビュー、非構造化インタビュー | |
9 | インタビューの記述と技法:トランスクリプトとコーディング | |
10 | ライフヒストリーについて | |
11 | ライフヒストリーの分析 | |
12 | 会話分析 | |
13 | ドキュメント分析 | |
14 | 内容分析 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験(質的データ分析に関する理解度、語句の説明、論述) | |