【講義概要】
文化とは何か、それを政策的に制御することの意味を考えます。それは、国によって大きくことなり、法的な表現を伴って政策となることもあります。そのため、文化政策は、社会にとって大変有益である反面、特定の価値感が法的な拘束力を持って我々の生活を規定することもあるので危険な面もあります。
講義の前半は、文化政策の持っている有効性/危険性を含めた日本の文化政策の考え方や、文化政策の理論的な側面を説明していきます。後半は、身近な自治体の文化政策の例を中心に、文化政策のあり方を考えていくことにします。(この科目は、COC地域志向型科目です)
【学習到達目標】
文化政策の基本的な考え方を理解した上で、身近な自治体の文化政策について具体的に考察することを目標にする。
【履修上の注意】
自ら主体的に調査する課題も設定するので、身近な自治体の文化政策に興味を持つこと。
【事前準備学習】
芸術や文化に関する関心を持つこと。伝統文化(祭り、慣習、食、町並みなど)でも創造的な表現文化(音楽、演劇、舞踏、陶芸など)でも構わないので、関心を持っておくこと。できれば、文化に触れておくことが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(中間レポート/調査報告)50%、最終レポート50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義概要の説明(文化とは何か) | |
2 | 文化政策とは何か | |
3 | 日本の文化政策の時代的特徴 | |
4 | 文化政策理論の概要―(J.ラスキンなど) | |
5 | 文化政策の法的側面―概要 | |
6 | 文化政策の法的側面―文化財保護法体験 | |
7 | 文化財保護法の新たな枠組み―伝統的建造物群保存地区制度、文化的景観制度 | |
8 | 前半の総括とレポート作成 | |
9 | 文化創造の法的体系と文化マネジメント | |
10 | 文化マネジメント―企業(メセナ)/NPO | |
11 | 文化政策の評価(自治体調査の概要説明) | |
12 | 地方自治体による文化政策 | |
13 | 地方自治体の文化政策調査報告(プレゼンテーション) | |
14 | 文化と産業について | |
15 | 講義総括 | |
16 | 定期試験 | |