【講義概要】
この授業は民法の中の不法行為法を中心に学習する
民法は、一般的に、「民法総則」、「物権」、「債権」、「不法行為」、「親族・相続(家族法)」の分野に分かれ、1044条から構成されているが、この講義では、債権の「不法行為」について、学ぶ。
「不法行為法」の内容は、私たち社会生活において突然発生する事故に対する民法上の責任について規定しており、ぜひ知っておきたい内容である。
例1、Aが運転中にBを交通事故に巻き込み、Bは下半身付随と言う後遺症を負った。
さて、AはBの人生に対してどのくらい賠償しなければならないか?
例2 Xの愛犬が散歩中、Yの愛犬と喧嘩になり、犬同士の喧嘩となりXの愛犬が負傷した。
また、その仲裁に入ったYもXの愛犬に噛まれ、負傷した。
さて、このような場合、どのように問題を処理すべきか?
誰が、何をどれだけ賠償しなければならないのか?
この授業では、このような、社会で発生しそうな様々なトラブル(不法行為)に対して過去の事例を参照しながら、法的に対処・解決できる基礎的知識を養いたいと考える。
【学習到達目標】
法律の規定を暗記するのではなく理解し、社会でのトラブルを民法上の規定を適用して、解決へ結び付けることができる、法的思考力を身につけたい。
【履修上の注意】
<履修上の注意>
・ 私語一切禁止 … 私語をする者は、教室から退出してもらうので、留意すること。
・ 講義には筆記具等を必ず持参すること。
【事前準備学習】
・ 受講前に使用する教材をCCSよりプリントアウトし、授業に持参すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業用プリントは、毎回CCSに添付してある教材からプリントアウトして持ってくること。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業への参加意欲及び、授業中に指示する課題の提出、授業態度、期末試験等により総合的に判断する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 救済と責任 | |
3 | 不法行為法の展開 | |
4 | 過失 | |
5 | 故意、違法性阻却事由 | |
6 | 因果関係 | |
7 | 損害賠償その他 | |
8 | 共同不法行為 | |
9 | 過失相殺 | |
10 | 使用者責任、 | |
11 | 動物占有者責任、工作物責任 | |
12 | 責任無能力者の監督義務者等の責任 | |
13 | 医療過誤 | |
14 | 製造物責任法 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |