【講義概要】
この授業は民法の中の契約法を中心に学習する
民法は、一般的に、「民法総則」、「物権」、「債権」、「不法行為」、「親族・相続(家族法)」の分野に分かれ、1044条から構成されているが、この講義では、債権の「契約」について、学ぶ。
「契約」の内容は、私たちの大切な財産が関わる事例が多く、社会生活を営む者にとって、知っておきたい内容である。
例えば、Aは会社を設立するため、友人のBから300万円で土地を購入する契約をした。
ところが、Bは同じ土地をCにも500万円で売り(二重売買契約)をしてしまった。
さて、この二つの契約のうち、どの契約が有効となるのか?また、土地はいったい誰の物になるのか?
この講義では、このような、現代社会で発生しそうな契約にまつわる様々なトラブルに対して、法的に対処・解決できる基礎的知識を養いたいと考える。
【学習到達目標】
法律の規定を暗記するのではなく理解し、社会でのトラブルを民法上の規定を適用して、解決へ結び付けることができる、法的思考力を身につけたい。
【履修上の注意】
<履修上の注意>
・ 私語一切禁止 … 私語をする者は、教室から退出してもらうので、留意すること。
【事前準備学習】
・ 社会生活における様々な契約にまつわる問題について考えておく
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『ビジュアルに学ぶ 財産法Ⅱ』 松倉耕作 他 嵯峨野書院 2006年 『民法講義Ⅴ 契約法[第3版]』 近江 幸治 成文堂 2006年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
期末試験にて評価する
* 授業態度によっては、減点するので注意すること。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 契約の成立に関する問題 | |
3 | 契約履行段階に関する問題 | |
4 | 契約の終了に関する問題1 | |
5 | 契約の終了に関する諸問題2 | |
6 | 契約違反に対する救済手段1−1 | |
7 | 契約違反に対する救済手段1−2 | |
8 | 契約違反に対する救済手段2−1 | |
9 | 契約違反に対する救済手段2−2 | |
10 | 売買契約 | |
11 | 不動産賃貸借契約 | |
12 | 金銭消費貸借契約 | |
13 | 現代的な契約 | |
14 | その他の契約 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |