名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
集中 セルフプロデュース論集春名古屋 22江口 忍GD2343

【授業情報】

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講義概要

 この講義では「セルフプロデュース」について学んでいきます。セルフプロデュースと聞いても皆さんの頭にあるものは一人一人異なると思います。アイドルやミュージシャンが自分を売り出す方法のようなものをイメージする人がいるかもしれませんし、雑誌で特集される「モテ顔メイク」「モテ系ファッション」や「合コン受けするトーク術」みたいなものを思い浮かべる人もいるでしょう。
 残念ながらこの講義を受講してもアイドルやミュージシャンになれるわけではありません。たぶん異性にモテるようにもなりません(少しは役に立つことはあるかもしれませんが)。ではこの講義では何を学ぶのかというと、主に社会に出てから周囲に評価され、仕事での目標を実現するための「意識すべきポイント」と「戦略の立て方」です。
 世の中を見渡すと、頑張っているのに周囲に評価されない人がいます。もしかしたら皆さんの中にもそういう人がいるかもしれません。私が感じるのは、そうした人の多くはアクセルやブレーキが踏みっぱなしだったり、踏むタイミングや強さが適切でなかったり、無理にハンドルを切って悪路に突っ込んだりしがちなことです。私自身必ずしも完璧な社会人人生を過ごしてきたわけではありませんが、30年余りで3つの職業を経験し、評価をする側とされる側の両方の立場に立った者として、皆さんに職業人生におけるアクセルワークやブレーキワーク、ハンドルワークを学んでもらおうと思います。
 なお、この講義の受講を希望とする人に注意して欲しいことがあります。いわばこの講義を受講することによる弊害ともいえるかもしれません。この講義では社会人として評価されるには計算高くなることも必要という話をします。ただし計算高さが必要なのは、あくまで職業人生に関することで、家庭や友人関係、恋愛においてはこうした計算高さはむしろマイナスになります。この講義の守備範囲はあくまで「お金をもらって働くあなた」の評価を高める方法であり、「あなた」への評価のすべてではないことは理解しておいてください。



【学習到達目標】

・社会人としての評価を左右するポイントとそれを高める方法について自分で考えることができるようになること
・自分自身の強みと弱みを認識できるようになること
・戦略立案のためのプラットフォームである「SWOT分析」の基本を修得すること
・自分自身のセルフプロデュース戦略を自らの力で考えられるようになること
・自分の社会人人生を他人任せにしないように考えることができるようになること



履修上の注意

・この講義の受講生はクラスメイトの前で自分自身について話をしなければならないことがあります。
・毎回出席を取ります。
・通常とは異なり4回(=1日分)欠席すると失格とします(ただし正当な理由がある場合の除きます)。
・他の学生の迷惑になる行為があった場合には欠席回数にかかわらず失格となることがあります。
・シラバスに記載した各回のテーマはあくまで仮のもので適宜変わることがあります。



【事前準備学習】

・集中講義の開始前に必ず一度は教科書を読んでください。
・課題は毎回(毎日)出します。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『秋元康の仕事学』 NHK「仕事学のすすめ」制作班・編 NHK出版 2011年
第8回から第10回までの3回の講義で使います。これらの回は教科書を読んだことを前提として進めます。読んでこなかった場合3回分が欠席扱いになります。この本は普通の読み物としても面白い本だと思います。
参考書『採用基準』 伊賀泰代 ダイヤモンド社 2012年
『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』 岸見一郎 ベスト新書 1999年
『逆転力~ピンチを待て』 指原莉乃 講談社AKB48新書 2014年
 「採用基準」は企業が採用したい学生像が書いてあるように見えますが、テーマはリーダーシップです。リーダーシップが地位に関係なく必要だとわかります。「逆転力」はAKBグループのさしこちゃんの本です。AKBの中で歌も容姿もダンスも見劣りする彼女がどのように自分を売り出したか、彼女自身のセルフプロデュース論が書かれています。平易で読みやすいので本をめったに読まない人にぜひ読んでもらいたいです。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

・平常点(授業への取り組み姿勢やminute paper等の課題など)を65%、最終回に実施する(または資料を提出する)自分自身のセルフプロデュース戦略についてのプレゼンテーションを35%の割合で評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1イントロダクション ~ セルフプロデュースって何?
2社会を生き抜くためのセルフプロデュース(1) ~ 他人の評価はいつ・どのように決まるか
3社会を生き抜くためのセルフプロデュース(2) ~ ポジティブサプライズを創る
4社会を生き抜くためのセルフプロデュース(3) ~ 「リーダーシップをとる」ということ
5自分を強くするためのセルフプロデュース(1) ~ アドラーに学ぶ(その1)
6自分を強くするためのセルフプロデュース(2) ~ アドラーに学ぶ(その2)
7自分を強くするためのセルフプロデュース(3) ~ セルフリスクマネジメント
8秋元康に学ぶ① ~ あえてリサーチしない発想法/頭の中のマーケティング
9秋元康に学ぶ② ~ 正解は自分の中にある
10秋元康に学ぶ③ ~ 仕事の壁は乗り越えるな
11あなた自身のセルフプロデュース戦略を考える(1) ~ 戦略思考プラットフォーム「SWOT分析」の基本
12あなた自身のセルフプロデュース戦略を考える(2) ~ 自分をSWOT分析してみよう(強み、弱みの把握)
13あなた自身のセルフプロデュース戦略を考える(3) ~ 自己SWOT分析の続き
14あなた自身のセルフプロデュース戦略を考える(4) ~ 自己SWOT分析のプレゼン準備
15あなた自身のセルフプロデュース戦略を考える(5) ~ プレゼンテーション
16講義のまとめ