【講義概要】
宗教は人類の誕生とともに生まれ、どの時代、どの地域、どの民族、どの社会においても消滅したことがないという。また世界各地のどの文化にも共通して見いだされることの一つは現実世界にはありえないものを信じることだという。人間にとって根源的なものである宗教は、人々の心と魂を楽にする(=救済)ことをめざしているが、歴史的には宗教が原因で国が分裂し、人々の間の対立や戦争といった救済とは反対の状況をしばしば生んできた。
この授業では、普段、宗教を意識することなく過ごしている現代日本の私たちにとって、実は身近にある宗教的な現象に目をむけ、「祈り」「儀礼」「祭り」「神話」他、テーマ別に宗教文化を学ぶことで、自分たちの生き方や社会のありかたを考えようとするものである。
【学習到達目標】
世界各地の宗教の諸現象とそれらの内容について理解する。
現代日本における宗教状況を他の国々と比較しながら学ぶ。
【履修上の注意】
出席重視、授業中に行うクイズ、定期試験と、CCS上でのミニッツペーパーの提出(4回提出)により評価を行う。
【事前準備学習】
授業中にとったノートを整理し、ノートがとれなかった部分は補完しておくこと。授業中に使用したパワーポイントはCCSの教材ボックスからダウンロードできます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『プレステップ宗教学(第2版)』 石井研士 弘文堂 2016 第2版(2016年刊)を使用 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験 45%、授業中に行うクイズ 35%、ミニッツペーパー(4回提出) 15%、授業態度 5%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション 宗教とは何か | |
2 | 宗教学への招待 世界の3大宗教とは | |
3 | 祈り 代表的な宗教の礼拝形式 | |
4 | 儀礼(1) 年中行事と通過儀礼 | |
5 | 儀礼(2) 儀礼の類型 | |
6 | 祭り(1) 代表的な世界の祭り | |
7 | 祭り(2) 祭の意味 | |
8 | ここまでのまとめとクイズ | |
9 | 修行と戒律 | |
10 | 神話 | |
11 | 死後の世界(1) セム系一神教の死後の世界 | |
12 | 死後の世界(2) 仏教の死後の世界と日本人 | |
13 | シャーマニズム | |
14 | 聖地と巡礼 | |
15 | 全体のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |