【講義概要】
「子どもは大人を小さくしたものではない」とよく言われます。これは子どもが成長・発達の途上にあることと深く関係しています。たとえば、子どもに何か問題があるあるいは生じた場合、単に目先のことだけでなく、生まれて来るまでの胎児期のことから両親の遺伝学的問題、さらには育った環境にまで理解の範囲を広げて対応する必要があり得ます。そして、こうした全体像を知ることで、何をどのようにしたらいいか、より適確な治療計画を立てることに役立ちます。子どもを診る上でもう一つ大切なことは、子ども本人だけでなく、その両親や同胞への配慮を怠らないということです。家族の支援の質や程度によって患児の予後は大きく左右されます。小児科学の講義では、子どものダイナミックな発育を医学生理的に学び、また代表的な小児疾患について学習し、将来の医療現場で活用できる基礎知識を習得することを目標としています。
【学習到達目標】
小児科領域の特殊性、具体的には子供特有な疾患の存在と子供特有の症状および治療方針があることを理解する。将来、医療現場での小児疾患患者との接する際の基礎的知識を習得することを目標とする。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 -小児科学(第4版)』 富田 豊(編集) 医学書院 2013 |
指定図書 | 『《標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野》小児科学(第4版)』 冨田豊編集 ; 冨田豊 [ほか] 執筆 医学書院 2013.1 |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 小児科学序論 | |
2 | 出生前小児科学、先天異常 | |
3 | 新生児学 | |
4 | 小児の栄養・水電解質 | |
5 | 小児神経疾患 | |
6 | 小児筋疾患 | |
7 | 小児の感染症・予防接種 | |
8 | まとめ及び試験 | |