【講義概要】
刑事政策とは、犯罪現象を分析し、犯罪の原因を解明するとともに、如何なる施策を講じれば、犯罪を減少させることが可能になるかを検討することを目的とする学問である。
本講義においては、刑事政策における意義・基本原理等を学習したうえで、刑事司法手続の流れに沿って、各制度を検討し、さらに、個別犯罪における問題状況を示すとともに、その対策を検討するために必要な視点を提供する。
刑事政策は、「政策論」が中心となるが、刑法学・刑事訴訟法学等の「解釈論」をより深く分析するうえでも、非常に有益である。
【学習到達目標】
犯罪の原因と対策における基礎知識を習得するとともに、犯罪現象を科学的に把握するための方法論を身につけ、価値判断のみに依存しない解釈方法を学習する。
【履修上の注意】
導入刑事法、刑法総論・各論、刑事訴訟法等の刑事法科目を履修している(あるいは、同時履修する)ことが望ましい。
【事前準備学習】
各回講義該当箇所を精読しておくことが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ビギナーズ刑事政策〔第3版〕』 守山正=安部哲夫 編著 成文堂 2017年 |
参考書 | 『確認刑事政策・犯罪学用語250〔第2版〕』 石川正興=小野正博=山口昭夫 編集 成文堂 2010年 『犯罪白書〔平成28年版〕』 法務省法務総合研究所 編集 日経印刷 2016年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 刑事政策の意義と課題 | |
2 | 犯罪の情勢 | |
3 | 犯罪原因論 | |
4 | 刑事司法制度 | |
5 | 犯罪被害者の救済 | |
6 | 刑罰制度 | |
7 | 犯罪者の処遇(1) 施設内処遇 | |
8 | 犯罪者の処遇(2) 社会内処遇 | |
9 | 少年司法制度 | |
10 | 交通犯罪 | |
11 | 薬物犯罪 | |
12 | 外国人犯罪 | |
13 | 組織犯罪 | |
14 | 高齢者犯罪 | |
15 | ファミリー・バイオレンス | |
16 | 定期試験 | |