名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限(再)国際文化論春A名古屋 21黄・佐竹 ・土屋WY1101

【授業情報】

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講義概要

 本講義はグローバル時代の国際文化の概念とあり方を考察するとともに、具体的な事例を紹介しつつ、文化の国際性という問題に言及する。授業ではヨーロッパ・ドイツ、東アジア・中国、東南アジア・フィリピンの3地域3か国を取り上げ、諸地域・諸国の文化的特質を論じ、国際的な文化への理解を深める。それぞれの民族の歴史的な特質、文化的価値観・社会規範を紹介し、国際文化の多様性、異質性、及び共通性を理解する。さらにそれぞれの異文化を理解し、文化を比較する視点を養うとともに、文化交流に必要な基本的な態度を身につけることを目指す。
 
 講義は3名の教授によるオムニバス形式で行うが、内容については下記の講義テーマに即して展開される。




【学習到達目標】

 この授業は国際文化や国際協力に関するすべての授業の基礎をなすものであり、個別的な地域、対象、方法に分化した国際理解学習の前提である。したがって学習者には世界の現状を捉えるために必要な基本的な視点や思考の原点を持つことができるようになることが求められる。具体的には日常生活においてさまざまな形式で受容される世界の情報を、地理的、宗教的、文化的、あるいは経済的背景とともに、的確に理解できるようになることが必要である。それは学習者自身が世界の動きに対する傍観者であることを止め、現実世界を動かす当事者になるということの第一歩であるという自覚を求めるものでもある。



履修上の注意

 すべての授業に遅刻することなく出席すること、および授業中は教員の発言を理解にとどめることができるようにノートを取り、次回の授業に備えて当該地域に関する予習などをすることが求められる。

 各教員のまとめのテストを必ず受けること。



【事前準備学習】

 国際学習は地域学習の積み重ねであるから、授業前に当該学修地域に関する基礎的情報(地理的位置、歴史の概略、現在の政治経済的位置)などについての知識を得ておくことが求められる。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 特に指定しないが、授業中に参考にすることが望ましい書籍・資料などを紹介する。
参考書『現代中国を知るための44章』 曽根康雄、藤野彰 明石書店
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 授業に臨む態度を基礎条件とする平常点(10%)と、それぞれの教員が実施する小テストの成績の合計(90%)で評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1中国4000年の歴史と日本人の中国観
2多民族大陸の文化的多様性と中華世界の形成&中国の社会規範
3中国の国際性と中国文化の東アジア周辺国への伝播 ―シルクロードによる東西文化交渉と遣唐使―
4中国人の世界観と感性・個性・国民性
5日中の文化的価値観の異同 ―伝統文化の共通性と特異性― (まとめと小テスト)
6フィリピンを知ろう:民族・言語・宗教・歴史などの概要を紹介する
7フィリピンの文化的価値観 ①人々の生活や人間関係を規定する基本的な価値観を紹介する(恥、恩義、お付き合い)
8フィリピンの文化的価値観 ②家族のあり方:夫婦の役割分業、家族の絆
9フィリピンの文化的価値観 ③分かち合いの精神:富や幸運を分かち合う精神を検討する。
10フィリピンの価値観にはどのような特質があるか。日本とどこが重なり、どこが異なるか?(まとめと小テスト)
11ドイツの歴史と文化(民族、言語、文化、国家について)
12ドイツ人の思考法とメンタリティ(ドイツ的合理性、キリスト教、公共性)
13世界におけるドイツ(EU、移民問題、経済・社会)
14日本とドイツ―影響と比較(日本の近代化とドイツ文化の移入)
15講義とまとめ、小テスト(ドイツ的な世界観とは何か、日本との共通性と差異について
16定期試験期間