【講義概要】
本講義では、人類にとっての世界観の問題を取り上げる。人類は、自分たちが生きている世界をどのように認知、あるいは想像しているのか。この問題を文化人類学的に考えるため、まず身近な事例を通して私たちが世界に向けるまなざしのあり方を問い直し、次に世界の外側へ向かうまなざしについてケガレ、死、シャーマニズムといったテーマを介して学ぶ。
【学習到達目標】
文化人類学が蓄積してきた、人類の世界観のあり方を理解するための方法を身につける。人類に共通してみられる側面に注目することで、文化の隔たりを越えた人類の理解を目指す。
【履修上の注意】
講義内容を理解するだけでなく、問題意識をもちそれを展開する積極的な態度を求める。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 指定しない。 |
参考書 | 『目からウロコの文化人類学入門 ―人間探検ガイドブック』 斗鬼正一 ミネルヴァ書房 2003年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(40%)、期末試験(60%)により評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション:講義内容・評価方法について | |
2 | 人類と世界観(1):文化の作られ方 | |
3 | 人類と世界観(2):環境と文化の関係 | |
4 | 人類と世界観(3):人の行動と文化 | |
5 | 人類と世界観(4):人は色をどう見ているのか | |
6 | 人類と世界観(5):人は音をどう聞いているのか | |
7 | 人類と世界観(6):なぜ美しい風景は美しいのか | |
8 | 人類と世界観(7):食、味覚と文化 | |
9 | 人類と世界観(8):なぜ美人は美人なのか | |
10 | 人類と世界観(9):美しいとはどういうことか | |
11 | 異界へのまなざし(1):境界性とケガレ | |
12 | 異界へのまなざし(2):死者のゆくえ | |
13 | 異界へのまなざし(3):葬送の文化 | |
14 | 異界へのまなざし(4):シャーマニズム | |
15 | 異界へのまなざし(5):ラダックのシャーマニズム | |
16 | 定期試験期間 | |