【講義概要】
健康教育の目的は、疾病予防や健康の維持・増進のための知識を伝えるだけでなく、実際に健康行動が実施できる、すなわち「行動変容」を定着させることにある。さらに健康改善を目指す対象者が、豊かな人生を送っていくための支援をすることも重要な目的である。
本講義では、受講者がさまざまな対象者に対して健康教育を行なうにあたり必要とされる「健康のとらえ方」、「健康に対する価値観」、「ヘルスプロモーションのこれまでの動向と今後の展望」、「行動変容のサポート方法」、「健康教育の計画・評価方法」などについて学ぶ。本講義では、健康行動全般を扱うが、特に運動による健康改善を多めに扱うこととする。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
健康のとらえ方、健康に対する価値観を正しく理解する。その上で、自らが中心となってヘルスプロモーションを指導し、実践させるための知識および技術を身につける。
【履修上の注意】
・授業への出席は大前提である。
・授業開始時刻に出席カードを配布するので、その時までに着席しておくこと。
・講義では板書を多用するので、ノートを準備して望むこと。
・授業中の携帯電話・スマートフォン等の通信機能を有する電子機器の使用は、指示した場合を除いて厳禁とする。
【事前準備学習】
日々の生活において現代社会における健康問題に関心を持っておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『健康教育―ヘルスプロモーションの展開』 日本健康教育学会 編 保健同人社 2003 『健康教育ナビゲーター―知っておきたいキーワード210』 渡辺正樹 大修館書店 2002 必要に応じて資料を配布する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・開講数の2/3以上の出席者に対して評価をおこなう。
・授業内の中間テスト(40%)、定期試験(40%)、課題(20%)により総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 健康科学の今日的意義、健康概念の定義 | |
2 | 健康教育の定義とその解釈 | |
3 | ヘルスプロモーションのモデル | |
4 | 行動変容の理論 | |
5 | 行動変容の理論の実践 | |
6 | 健康日本21(第2次)における社会整備 | |
7 | 地域の健康づくり施策 | |
8 | 中間テスト、健康なライフスタイルの形成(1:食生活) | |
9 | 健康なライフスタイルの形成(2:喫煙・飲酒) | |
10 | 健康なライフスタイルの形成(3:休養・心の健康) | |
11 | 健康なライフスタイルの形成(4:運動,身体活動) | |
12 | 介護予防と運動実践(有酸素運動) | |
13 | 介護予防と運動実践(筋力・バランストレーニング) | |
14 | HQC理論による健康教育の計画と実践 | |
15 | 健康づくりに向けた資格制度 | |
16 | 定期試験期間 | |