【講義概要】
工業簿記とは、自動車やパソコン、家具などのモノを作っている会社、つまり製造業で用いられる簿記を指す。
商業簿記との大きな違いは、自分の会社で販売するモノを作るという点にある。商業簿記では、仕入れた商品を販売するだけというシンプルな流れであるが、工業簿記では、調達してきた材料に手を加えて製品を作るという過程がある。
工業簿記の一番の目的は、自社で作った製品の原価を計算することにある。本講義では、工業簿記2級レベルの基礎について学習する。
【学習到達目標】
各種の個別原価計算の違いを理解し、原価分析ができる。
【履修上の注意】
「工業簿記1」の単位修得済みの学生を対象に、工業簿記の基礎知識があることを前提に講義を展開する。
会計関連の学習に関心のない学生は履修しないことを推奨する。
【事前準備学習】
「工業簿記1」の講義内容を復習しておくこと。
電卓(10桁以上)を用意すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『最新段階式 日商簿記検定問題集3訂版 2級工業簿記』 実教出版企画開発部 実教出版 2017 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎講義時の課題30%、期末試験70%(教科書、自筆ノート持込み可)で評価する。
学則の規定を満たしていない者は失格とする。
私語や遅刻等、受講マナーの悪い学生は退出及び失格とする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクションと実力確認テスト(工業簿記1の復習) | |
2 | 部門別個別原価計算(1) 意義 | |
3 | 部門別個別原価計算(2) 記帳 | |
4 | 部門別個別原価計算(3) 1次配賦と2次配賦 | |
5 | 部門別個別原価計算(4) 相互配賦法と直接配賦法 | |
6 | 総合原価計算(1) 意義と目的 | |
7 | 総合原価計算(2) 平均法 | |
8 | 総合原価計算(3) 先入先出法 | |
9 | 工程別総合原価計算 | |
10 | 組別総合原価計算 | |
11 | 等級別総合原価計算 | |
12 | 減損の処理 | |
13 | 仕損の処理 | |
14 | 材料の追加投入、副産物の処理 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |