【講義概要】
まず、保育内容のとらえ方を理解します。次に、日本の保育内容はどのように変遷してきたのかを学び、現在の「幼稚園教育要領」及び「保育所保育指針」に基づく保育内容について理解を深めます。さらに乳幼児を取り巻く社会、自然の環境を考え、現代に求められる保育内容とは何かを考えます。そのうえで、日本や海外において実践されている様々な保育・保育内容を紹介します。そして、保育制度の変化・幼保一元化の動向・幼保小の連携等今日的な課題を視野に入れつつ、今後の保育内容についても検討します。
【学習到達目標】
(1) 子どもの生きる力を育む保育の内容とは何かを考える
(2)「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」「幼保連携型認定こども園保育・教育要領」に基づく内容の構成を理解する
(3)子どもの遊びや生活から生み出される保育内容に対応できる柔軟性を身に付ける
【履修上の注意】
(1)授業は講義が基本ですが、グループワーク等の演習が常時あります。演習に積極的に参加してください。
(2)授業中に教員はしばしば質問します。必ずしも正解である必要はありません。何より、自分の考えを誠実に伝えようと努 力することを期待します。
(3)演習シートを配布します。これに授業で行った演習を記入します。15回の授業が終了したときに提出してください。各自 で保管・管理に注意してください。再度の配付はありません。
【事前準備学習】
(1)毎回の授業終了時に次回の予定を伝えます。該当する教科書の部分を事前学習として読んでおいてください。
(2)授業で学んだこと・さらに各自で調べたことを、演習シートに加筆して事後学習してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『保育内容総論(第2版)』 大豆生田啓友ほか ミネルヴァ書房 2014年 『幼稚園教育要領』 文部科学省 フレーベル館 2008年 『保育所保育指針』 厚生労働省 フレーベル館 2008年 『幼保連携型認定こども園保育・教育要領』 内閣府・文部科学省・厚生労働省 フレーベル館 2014年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験 80%
授業態度 10%
提出物への評価(レポート)10%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション (授業の進め方、保育内容のとらえ方等についての説明) | |
2 | 保育内容の変遷(1) 幼稚園・保育所の創設と保育内容を知る | |
3 | 保育内容の変遷(2)日本の保育内容をふり返る | |
4 | 園生活の構造 養護と教育の関係、保育のねらいと内容の関係、5領域を理解する | |
5 | 3歳未満児の保育内容 「保育所保育指針」から学ぶ | |
6 | 3歳以上児の保育内容 「幼稚園教育要領」から学ぶ | |
7 | 子どもを取り巻く環境と保育内容(1) 自然を中心に | |
8 | 子どもを取り巻く環境と保育内容(2)社会・文化を中心に | |
9 | 保育内容の実際(1)子どもの生活から組み立てる保育内容 | |
10 | 保育内容の実際(2)子どものプロジェクトから組み立てる保育内容 | |
11 | 保育内容の実際(3)行事を中心にした保育内容 | |
12 | 保育内容の実際(4)異年齢クラスの保育内容 | |
13 | 保育内容の実際(5)配慮を必要とする時期や配慮を必要とする子どもの保育内容 | |
14 | 実践事例から学ぶ | |
15 | これからの時代に相応しい保育内容を考察する | |
16 | 定期試験期間 | |