【講義概要】
私たちは、火災、交通事故や病気といった実に多種多様な「危険」に囲まれて暮らしています。しかし、「保険」が存在するおかげで、いざ危険な場面に出くわしたとしても、日常生活を維持することができます。つまり、「保険」は、日々の暮らしにおいて、必要不可欠な存在なのです。しかし、大きな金銭がからむ制度ですから、保険は、きな臭い話と隣り合わせでもあります。ドラマの世界を彷彿とさせるような保険金殺人事件は現実にいくつも発生しているのです。そういった事件にいかに対応し、健全な制度を実現するかは、法律が担うべき重要な課題です。
本講義では、保険契約に関する、様々な法律問題について分かり易く解説することとします。
【学習到達目標】
・保険法に関する基本的な知識を身に付けること。
・保険契約にまつわる問題を解決できる思考力を身に付けること。
【履修上の注意】
講義時間をどのように過ごすかは、原則として、各人の自由です。ただし、当たり前のことですが、私語など、他の受講者の「教育を受ける権利」を侵害する行為は禁止です。そのような行為を行う者は「法律を学ぶ資格」がありません。それゆえ、即刻退場や受講失格など厳しい制裁を科することになります。心して下さい。
【事前準備学習】
テキスト・配布資料などをもって予習しておくことが望ましいです。ただし、それと同時に、毎回の復習を重視することをお勧めします。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『保険法[第3版補訂版]』 山下友信ほか 有斐閣 2010年 |
参考書 | 『レクチャー新保険法』 今井薫ほか 法律文化社 2011年 『保険法概説』 潘阿憲 中央経済社 2010年 『保険法』 山下友信 有斐閣 2005年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験50%、小テスト50%
「試験」は、期末試験の結果から評価します。
「小テスト」は、随時行う理解度確認のための小テストの出来で評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 保険制度の概要 | |
3 | 保険契約法の基礎 | |
4 | 損害保険契約の特徴 | |
5 | 損害保険金の支払い | |
6 | 保険代位 | |
7 | 責任保険:一般 | |
8 | 責任保険:自動車保険 | |
9 | 生命保険契約の特徴 | |
10 | 保険金受取人 | |
11 | 生命保険関係の変動 | |
12 | 生命保険金の支払 | |
13 | 傷害・疾病保険契約 | |
14 | 保険とモラルリスク | |
15 | 講義のまとめ | |
16 | 定期試験 | |