【講義概要】
本講義は、3年次前期の行政法総論1の履修を基礎に、行政法の中でも行政作用に関する分野を対象として、講義形式で基礎的理論などを習得することを目的とする。具体的には、行政が追求する公益を実現するために必要な、行政の行為形式の類型とそれに関する基本的なルールを、下記の授業計画に準拠して学習する。講義では、基礎的理論と関連づけながら判例や学説の展開を説明し、学生が主体的に行政法を学ぶ基盤を構築する。
【学習到達目標】
本講義では、受講生が、行政の行為形式(行政行為、行政立法、行政計画、行政指導、行政契約など)、行政の実効性確保手段などに関する基礎的理論を取得し、その内容を具体的な判例や学説と関連づけて説明することができることを到達目標とする。さらに、受講生が、行政の行為形式の類型に応じた法的統制について、学説や判例の展開と関連させて説明することができることも到達目標とする。
【履修上の注意】
本講義内容は、行政法総論1の履修内容を基礎としているため、行政法総論1もあわせて履修することが望ましい。
【事前準備学習】
[受講前の準備]
・前回までに学習した内容を再確認する。
[受講後の復習]
・当日に学習した内容を、レジュメ、教科書等で再確認する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新・基本行政法』 村上武則監修=横山信二編 有信堂 2016年 |
参考書 | 『行政判例百選Ⅰ』 小早川光郎=宇賀克也=交告尚史 有斐閣 最新版のもの 『行政判例百選Ⅱ』 小早川光郎=宇賀克也=交告尚史 有斐閣 最新版のもの |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
学習内容の理解度をはかるため、講義中に小テストを行い、学期末に筆記試験を行う。成績評価は小テストと筆記試験の評価を総合考慮して評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 行政の行為形式の類型 | |
2 | 行政立法(1):法規命令 | |
3 | 行政立法(2):行政規則 | |
4 | 行政行為(1):行政行為の意義とその種類 | |
5 | 行政行為(2):行政行為の効力と附款 | |
6 | 行政行為(3):「瑕疵ある行政行為」 | |
7 | 行政行為(4):撤回 | |
8 | 行政計画 | |
9 | 行政指導・行政調査 | |
10 | 行政契約 | |
11 | 行政手続(1):概要、行政処分手続、行政指導手続 | |
12 | 行政手続(2):届出手続、命令等制定手続 | |
13 | 公文書管理 | |
14 | 行政の実効性確保手段(1):行政上の強制執行、行政罰 | |
15 | 行政の実効性確保手段(2):即時強制、その他の実効性確保手段 | |
16 | 定期試験週間 | |