名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限手形法・小切手法秋A名古屋 23山下 眞弘LG3311

【授業情報】

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講義概要

手形法を理解するには、民法の善意者保護制度をはじめ債権譲渡の理解が前提となるの
で、民法(財産法)をよく理解している必要性が高い。したがって、民法をできる限り履修して
いることが望まれる。改正民法が成立したので、これにも手形法との関係で言及する。

本講義では、証券を利用した決済制度について、現実の動きに沿って法律問題を解説する。
信用証券としての約束手形・為替手形を規制する手形法、そして現金代用物としての小切手
を規制する小切手法について、とりわけ約束手形を中心に説明する。このような証券は世界
を駆け巡る性質を有していることから、世界の手形小切手法を共通のものにする必要があり、
世界の手形小切手法の状況についても紹介する。



【学習到達目標】

以下の4点に重点を置く。
①手形小切手法は、民法の債権譲渡のでもあるので、民法の規定を理解すること
②手形小切手法による規制の特色について理解すること
③流通の保護(取引の安全)のために、存在する手形小切手法のルールを理解すること
④判例を通じて実践的に学習することで、現実に手形の機能する場面を理解すること



履修上の注意

手形小切手法は民法の特則を定めているので、民法の学修をしていること
が前提で、できるだけ民法関係科目を幅広く履修していることが望ましい。



【事前準備学習】

入門書などで民法の基礎を固めるよう心がけておくこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『やさしい手形小切手法(改訂版)』 山下眞弘 税務経理協会 2008年
参考書『改正民法要点のすべて』 早稲田リーガルコモンズ法律事務所 日本実業出版社 2017年
参考書欄 『改正民法要点のすべて』は分かり易いので、購読することを勧めたい。 その他、講義の中で、適宜紹介する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

小テストその他平常点で成績を評価し、定期試験は実施しない。
各回の小テストの実施時期や配点の詳細は開講時に説明する。
なお、小テストの実施にあたっては、事前に通知する。




【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1手形小切手法の現状―世界的統一の夢と現実
2約束手形、為替手形、小切手の比較―有価証券
3法律行為としての手形行為の特色
4手形行為の成立要件―記載事項
5手形行為をする能力―権利能力と行為能力
6手形行為の完成時期―手形学説(手形理論)
7他人による手形行為―代理と代行
8無権限者による手形行為―無権代理と偽造、変造
9手形小切手の譲渡方法―裏書の効力
10手形取得者の保護―善意取得
11手形取得者の保護―手形抗弁
12手形の支払
13白地手形
14手形関係と原因関係
15手形行為独立の原則ほか残された問題
16定期試験週間