【講義概要】
「民法第3編:債権 第3章:事務管理」・「同 第4章:不当利得」・「同 第5章:不法行為」の講義を行う。この分野は、公刊判例集でみると、民法関係の総裁判例のうちの約5割を占めているという、社会的には非常に重要な法制度である。受講者がこれらの法制度を理解し、簡単な紛争であれば自分自身で解決できるよう、制度理解、解釈論の習熟に努めることとする。
【学習到達目標】
この分野の法制度の説明ができること
それほど複雑ではない事例問題が解けること
【履修上の注意】
講義には、毎回、六法と、教科書を持参すること。
予習よりは復習に力点を置こう。そして、復習時に教科書を読むときはその執筆者が、また条文を読むときは起草者が、頭に描いていた紛争類型を念頭に置きながら、じっくりと読むこと。間違っても文字だけを追わないこと。わからない言葉は、辞書と法律学小辞典等を読んで、理解に努めること。
毎回講義の終わりに小テストを行うので、必ず小テストを提出すること。なお、この小テストの提出は、出欠チェックを兼ねるので、遅刻・欠席をしないこと。
なお、この法分野は、民法財産法のなかで、法技術性が低く、もっともとりつきやすい分野である。民法は法律の基礎なので、講義を聞いただけでわかるほど易しくはないが、復習をしっかりすれば理解可能な分野なので、受講者は、入念に復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新民法大系Ⅴ 事務管理・不当利得・不法行為 第2版』 加藤雅信 有斐閣 2005 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
学期末試験で、評価を行うが、小テストの出来がよいものについては、小テスト加点を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 事務管理(教科書3~22頁) | |
2 | 事務管理、不当利得(教科書24~37頁) | |
3 | 不当利得(教科書37~56頁) | |
4 | 不当利得(教科書58~92頁) | |
5 | 転用物訴権、不法行為総論(教科書106~135頁) | |
6 | 帰責事由(教科書135~167頁) | |
7 | 権利侵害論(教科書167~190頁) | |
8 | 権利侵害論(教科書191~218頁) | |
9 | 権利侵害論(教科書218~233頁) | |
10 | 因果関係論(教科書233~258頁) | |
11 | 損害論(教科書258~283頁) | |
12 | 不法行為の効果、抗弁論(教科書284~325頁) | |
13 | 特殊な不法行為論(教科書326~356頁) | |
14 | 特殊な不法行為論(教科書356~378頁) | |
15 | 総合救済システム論(教科書378~406頁) | |
16 | 定期試験週間 | |