名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限国際取引法春A名古屋 23三浦 哲男LG3327

【授業情報】

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講義概要

少子化が進行し、国内の市場が縮小するなかで、日本の企業が国際取引に重心を移していくことは避けられない現実になっています。この科目では、「国際取引」に関係する法律問題の基礎的な分析・検討を行った上で、それらの取引の主体となる企業、国際取引を規律する様々な国際ルール、国際取引に伴う国際的な課税問題、更に国際取引から派生する紛争解決の仕組み等の分野を対象として講義を進めていきます。抽象的な理論分析よりも、現場で生じている様々な問題に対して解決策を検討していくことを講義の内容としていきます。具体的には、(1)貿易取引(2)フランチャイズ契約(3)製造物責任(PL)(4)事業投資(5)知的財産権とライセンス契約(6)国際取引と税務問題等にフォーカスして講義を進めていきます。具体的な講義の予定は以下の通りです。
第1回ー国際取引とは
第2回ー国際取引契約の概要
第3回ー同上
第4回ー国際売買(貿易)契約
第5回ー同上
第6回ー製造物責任
第7回ー同上
第8回ー国際取引と知的財産
第9回ー国際技術提携
第10回ー国際事業投資の形態
第11回ー合弁事業と合弁会社
第12&13回ー通商問題と原産地規則   第14&15回 国際取引と租税問題



【学習到達目標】

国際取引の基本となる概念を理解するとともに、国際取引を構成する取引の流れ(例として貿易取引の流れ)、取引の態様および取引契約条項の基本的な考え方を習得してもらうことが目標となる。具体的には、国際取引に使われる法的な仕組み、例えば、荷為替手形、信用状、フランチャイズ・パッケージ、PLクレーム、合弁会社、M&A(国際企業買収)、クロス・ライセンス、二重課税問題等に関係して、現場で展開される様々な法律問題の基本的な知識を習得することが実践的な目標となります。



履修上の注意

毎回の講義に説明用のプリントを配布します。プリントに記載される項目および重要語句をよく理解する様に努めてください。単にノートをとることだけではなく(それも大事なことですが)、考え方・概念を理解しようとすることが一層大事なことだです。



【事前準備学習】

・国際取引の法制を理解するには、商取引の仕組みや法律の全貌を掴んでおくことが望ましいので、今期に開講されている商取引法(商行為法各論)も一緒に受講してもらうと効率的に理解が進むと思います(商取引法は国内取引の問題を取り扱います)。事前事後の学習については、特に事後に講義で説明した法律概念、用語について確認してください。また、学期を通じて4回または5回おこなう予定の小テストの課題をよく復習してください。知識を一過性のものにしないで、継続して蓄積していくことが大事です。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『企業取引法の実務〈補訂版〉』 花水征一・三浦哲男 商事法務 2011
未定
参考書未定
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

原則として、期末試験による。講義期間中、簡単な理解度チェック試験(小テスト)を4回または5回実施し、その評点も加味して最終評価します。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1国際取引とは何か(国内取引との対比において)
2国際取引契約の基本的な考え方(1)
3国際取引契約の基本的な考え方(2)
4国際取引契約-全体像
5貿易取引契約(1)-貿易取引の基本
6貿易取引契約(2)-契約の主要条件
7国際取引と知的財産権
8国際技術提携(ライセンス)契約
9国際共同事業・合弁会社契約
10国際取引の主体となる組織(企業)
11国際取引を規律する企業間のルール(通商問題を中心にして)
12国際取引を規律する国際間のルール(地域連携協定およびFTA/EPAを中心として)
13フランチャイズ取引と契約
14国際取引と課税問題(二重課税防止と移転価格)
15国際商事仲裁の仕組み
16定期試験週間