【講義概要】
幼児期に基本的な運動動作を獲得するために有効な運動遊び、児童期の体育や地域レクリエーションの中で重要となる運動遊びを取り上げる。この時期のこども達が積極的に運動遊びをすることでどのような変化が期待できるか、また、運動遊びを促進することで、こども達はどの程度の活動量を確保していくべきかについても学習する。
また、運動遊びを通して養われる身体運動能力や人間関係、約束・ルールなどの規律を守る心、コミュニケーション能力、さらには運動成就を通して養われる自己有能感などについても科学的に実証された研究成果を提示しながら学習する。また、本授業では、様々な運動遊びを紹介しながら、こども達が模倣や創造を繰り返しながら運動を習得していく過程についても示していく。
【学習到達目標】
幼児期の運動遊びの意義を理解する。
多様な動きを取り入れた運動遊びや伝承遊びの指導・支援のポイントを理解する。
【履修上の注意】
・授業中の発表やグループ活動などに積極的に参加すること。
・配布資料のファイリングやノートの整理を心掛けること。
【事前準備学習】
配付資料および参考図書の予習、復習を行うこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『幼児期における運動発達と運動遊びの指導』 杉原隆、河邉貴子 ミネルヴァ書房 2014 『幼児期運動指針実践ガイド―よくわかる!今すぐはじめる!』 日本発育発達学会 杏林書院 2014 『運動が体と心の働きを高めるスポーツ保育ガイドブック―文部科学省幼児期運動指針に沿って』 小林寛道(監修) 静岡新聞社 2014 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業態度(20%)、授業中の課題や発表(30%)、レポート(50%)を総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめにー運動遊び、伝承遊びとは | |
2 | 幼児期の運動遊びの意義 | |
3 | 運動遊びの指導の工夫、発展の仕方 | |
4 | レクリエーション活動の体験 | |
5 | 伝承遊びの実践と体験①(鬼遊び) | |
6 | 伝承遊びの実践と体験②(じゃんけん遊びなど) | |
7 | 伝承遊びの実践と体験③(模倣、リズム遊びなど) | |
8 | 多様な運動能力と運動遊び | |
9 | 体の移動を育む運動遊び | |
10 | 体のバランスを育む運動遊び | |
11 | 用具などの操作を育む運動遊び①(ボールを使った運動遊び) | |
12 | 用具などの操作を育む運動遊び②(なわやフープを使った運動遊び) | |
13 | 施設、遊具を利用した運動遊び | |
14 | 運動遊びと幼児の運動能力に関する研究成果、測定評価法 | |
15 | 授業の総括 | |
16 | 定期試験期間 | |