名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限英語科教育法1春B名古屋金242柳 善和
2限英語科教育法1春B名古屋金142柳 善和

【授業情報】

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講義概要

 この科目は英語科教員免許状取得のための必修科目である。
 この授業では、中学校・高等学校での授業の方法について、その理論から実践まで具体的に習得することを目的にしている。
前半では、実際の授業を支える理論的な枠組みと実際の授業をするための計画作り、をねらいとして、次の項目を扱う。
①教授法の概要と歴史
②日本の英語教育の枠組み
③授業の組み立て方の基本
④実際の授業のVTR視聴
⑤授業の具体的な進め方。

 後半では、次のような手順に従って模擬授業を受講者全員にやってもらう。
①指定された教材について教材研究を行う。
②模擬授業を行う。あるいは他の学生が行う模擬授業に参加する。
③授業の評価を行う。

 模擬授業を行う場合には、前半の講義の内容に従って、授業内容を「Warm-up」「新教材の導入」「前時の復習」「ドリル」「本文の説明」などに分けて一人10~15分で行う。模擬授業の日程は5月初めの授業時(受講者確定後)に配布し必要があれば日程の調整も併せて行う。
なお、英語科教員になるために一定レベル以上の英語能力が必要であり、この授業でもそのレベルの英語能力があることを単位取得の条件とする。講義期間中に3回の英語の試験を実施し、一定レベルに達しない受講生については不合格となることがある。具体的な内容については、最初の授業時に詳しく説明する。



【学習到達目標】

(1)中学校・高等学校での授業の方法について、その理論的な背景を理解すること。
(2)その理論が反映された授業を計画し実行することができること。
(3)自分や他の受講生の授業に参加して、その授業を適切に評価できること。



履修上の注意

(1)第1回目の講義で、英語のテストを実施するので必ず受講すること。
(2)教職課程以外の学生も履修できるが、授業の到達目標が高く、また課題なども多いのでその旨了解して履修すること。



【事前準備学習】

(1)英語の能力を高めるように各自で努力すること。特に、実用英検、TOEIC、TOEFLなどを受験し、常に英語学習を意識的に行うこと。
(2)模擬授業の際には自分の担当の時だけでなく全ての時間で教材をよく研究して授業に臨むこと。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『中学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2008
『中学校学習指導要領解説(外国語編)』 文部科学省 開隆堂出版 2008
『高等学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2011
『高等学校学習指導要領解説(外国語編・英語編)』 文部科学省 開隆堂出版 2010
参考書授業でその都度指示する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

次の内容によって評価する。
(1)レポート
①「中学校の英語授業の細案作成」(教材は第1回目の講義で配布)
②「自分の模擬授業の計画及び自己評価」

(2)模擬授業の内容
①準備段階での授業細案の作成
②模擬授業の実演(15分程度)

(3)毎週模擬授業を観察して提出する「授業レポート」
(4)授業への参加度
(5)英語試験(3回実施する)の結果で一定レベルに達しない場合には不合格になることがある。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1オリエンテーション
2英語教育目的論:なぜ英語を教えるのか
3英語教授法の流れ(1)文法訳読法からOral Approachまで
4英語教授法の流れ(2)Communicative Approach
5英語教育をめぐる制度論(1)学習指導要領
6英語教育をめぐる制度論(2)日本の英語教育をめぐる状況
7英語教育をめぐる制度論(3)小学校英語教育の導入
8英語教育をめぐる制度論(4)世界の外国語教育の状況
9授業の組み立て方(基礎)授業の流れ
10授業の組み立て方(実践)(1)Warm-up
11授業の組み立て方(実践)(2)新教材の提示
12授業の組み立て方(実践)(3)ドリルの方法
13授業の組み立て方(実践)(4)本文の説明
14授業の組み立て方(実践)(5)発問の方法
15授業の組み立て方(実践)(6)教育機器の利用
16模擬授業(1)Warm-up①授業の始め方
17模擬授業(2)Warm-up②授業で使えるゲームなど
18模擬授業(3)新教材の導入①一般動詞の疑問文
19模擬授業(4)新教材の導入②受動態の導入
20模擬授業(5)新教材の導入③最上級の導入
21模擬授業(6)新教材の導入④現在完了形の導入
22模擬授業(7)ドリルの方法①道案内
23模擬授業(8) ドリルの方法②Show and Tell
24模擬授業(9)本文の説明①対話文(中2の教材)
25模擬授業(10)本文の説明②説明文(中3の教材)
26模擬授業(11)本文の説明③物語文(中3の教材)
27模擬授業(12)本文の説明④説明文(高校英語Ⅰの教材)
28模擬授業(13)本文の説明⑤説明文(高校英語Ⅱの教材)
29模擬授業(14)Oral Communication の授業①(高校OCⅠの授業)
30模擬授業(15)Oral Communication の授業②(高校OCⅡの授業)
31定期試験期間
32定期試験期間