【講義概要】
本講義では、中学校社会科と高等学校公民科の成立から現在までの歴史を解説し、とくに問題解決学習と系統学習が公民でどう行われているかを明らかにする。また、中学校社会科と高等学校公民科の目標にある「公民的資質」と「社会認識」を取り上げ、学習指導要領改訂時に、それらの取り扱われ方がどう変化したかも解説する。さらに、中学校社会科公民的分野と高等学校公民科の各科目の目標・内容・方法・評価の相違を明らかにするとともに、受講生が関心のあるテーマについて教材開発および単元開発を行い、学習指導案を作成する。
【学習到達目標】
1.中学校社会科と高等学校公民科の歴史、問題解決学習と系統学習を
理解する。
2.中学校社会科と高等学校公民科の目標・内容・方法を理解する。
3.中学校社会科と高等学校公民科の教材と単元について理解し、単元
づくりと学習指導案の作成ができる。
【履修上の注意】
1.受講に際し、A4版ファイル(色・綴じる形式は自由)を用意する。
2.授業を欠席した場合、その回の授業についての学習や配布資料の
入手は受講生本人の責任において行う。
【事前準備学習】
毎回、課題を出すので、しっかり調べてくる。授業後に授業内容を復習し、分からないことについては、次の授業時に質問し確認する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『中学校学習指導要領解説 社会編』 文部科学省 日本文教出版 2015 『高等学校学習指導要領解説 公民編』 文部科学省 教育出版 2015 授業開始までに各自購入しておく。 |
参考書 | 『テキストブック公民教育』 日本公民教育学会 第一学習社 2013 『社会科教育事典』 日本社会科教育学会 ぎょうせい 2012 『中学校社会科教育』 社会認識教育学会 学術図書出版社 2010 『公民科教育』 社会認識教育学会 学術図書出版社 2010 『究極の中学校社会科-公民編-』 猪瀬武則ほか 日本文教出版 2012 下記以外は授業中に紹介する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験結果、ワークシートと学習指導案の内容、グループワークへの参加などから総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション、学校教育と教科教育 | |
2 | 社会科・公民科の歴史(1)社会科の成立と基本的性格 | |
3 | 社会科・公民科の歴史(2)初期社会科の特徴 | |
4 | 社会科・公民科の歴史(3)問題解決学習と系統学習 | |
5 | 社会科・公民科の歴史(4)教育課程の変遷 | |
6 | 社会科・公民科の目標(1)公民的資質 | |
7 | 社会科・公民科の目標(2)社会認識 | |
8 | 社会科・公民科の学習内容(1)政治分野 | |
9 | 社会科・公民科の学習内容(2)経済分野 | |
10 | 社会科・公民科の学習方法 | |
11 | 社会科・公民科の評価 | |
12 | 社会科・公民科の教材研究 | |
13 | 社会科・公民科の単元づくり | |
14 | 単元づくりと学習指導案の作成(1)-科目選択と教材化 | |
15 | 単元づくりと学習指導案の作成(2)-単元づくりと指導案の作成 | |
16 | 定期試験期間 | |