【講義概要】
心理学は、19世紀末にスタートし、最も旺盛に成長しているハブサイエンスの一つであり、教育・社会・医療・経済などの様々な分野で応用される。ヒトの心の認知・行動に関する様々な研究が行われており、人々がさまざまな場面でどのように見聞きし、考え、振る舞うのかを理解するための学問と言える。心理学は、ヒトのあらゆる精神活動や行動が研究対象となる故、その研究テーマは多肢に亘って非常に幅広い内容で構成される。
心理学概論の講義では、心理学の研究方法、ヒトの生物学的基礎、感覚・知覚・認知、学習、記憶、言語と思考、動機づけ、情動、知能、発達、人格、ストレスと健康、社会的認知・行動について学習する。
【学習到達目標】
1)心理学の研究方法論と基礎知識を学ぶことによって心理学がどのような学問であるかについて理解を深める。
2)ヒトの心の働きを科学的に研究するために心理学者たちがどのような工夫を行っているのかを理解する。
3)さまざまな社会現象における心理学的原理について考える力を養う。
【履修上の注意】
1)ディスカッションや心理学実験に積極的に参加すること。
2)授業中に行う小課題のレポートや授業内容の理解を確認するリアクションペーパなども期末評価の対象となるので、真面目に取り組むこと。
【事前準備学習】
授業のテーマに該当する教科書の該当個所を事前に読んで来ること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『自分でできる心理学』 宮沢秀次ほか ナカニシヤ出版 2004 授業は、教科書に掲載されている資料を使用して進められる。 |
参考書 | 『心理学概論』 京都大学心理学連合 ナカニシヤ出版 2011 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 心理学はどんな学問?:心理学の対象と研究法 | |
2 | 心はどこにある?:人間の行動と心的経験の生物学的基礎 | |
3 | 世界はどのように見える?:感覚、知覚、認知 | |
4 | 練習あるのみ?:学習の過程 | |
5 | 記憶と忘却の関係:記憶のシステムと特徴 | |
6 | やる気と行動の関係:動機づけ | |
7 | 人間の喜怒哀楽:感情とその表出 | |
8 | 赤ちゃんが大人になることって?:生涯発達 | |
9 | 言語と認知の発達 | |
10 | 個性って何?:人格とその機能 | |
11 | 自分という意識:自我形成と自己認知 | |
12 | 魅力的な人はどんな人?:対人認知 、説得と態度変容 | |
13 | 大衆の心理とは?:集団とリーダシップ、同調行動、流行 | |
14 | 何をもって正常というか?:ストレスと健康 | |
15 | 心理学って,何に役立つ?:心理学の応用 | |
16 | 定期試験期間 | |