【講義概要】
物理学とは、我々人間の住む自然界に起こる諸現象には一定の規則性があり、それらの法則性を探求する学問で、宇宙のあらゆる現象を対象としています。物理学はまず天体の運動を観察することから生まれてきました。ケプラーが太陽系の運動の3法則を発見し、その後、ニュートンが力学を完成させました。ファラデーやマックスウェルによって電磁気学が、また熱に関係した熱力学などが19世紀の終わりに確立され、古典物理学の体系ができあがりました。20世紀になると自然を大きくとらえるだけでなく、もっとミクロな世界の分子・原子にまで目が向けられるようになってきました。この中で、電子の発見や原子構造の解析などが進むにつれ、これまでのニュートン力学では説明のつかないことが出てきました。その結果新しい物理学である量子力学が作られてきました。物理学の目的は「自然のしくみ」を知ろうとすることにあります。得られた知識を応用することによって機械、電気、電子、建築、材料など日常生活の物質的な生活に大いに役立っています。
本講義では、生活の中にあふれている電気や磁気の性質、地震波、水波、音、光などのいろいろな波、日常に起こる物体の運動や様々なエネルギーの現象について説明します。
【学習到達目標】
我々人間の周囲に存在する自然に対する関心や探究心を高めましょう。また、物理学的な探究を行う能力を養うとともに、基本的な原理・法則を理解し、科学的な自然観を養うことで、日々の生活を豊かなものにしましょう。
【履修上の注意】
日常生活にあふれる物理現象に関心を持って授業に出てほしい。また、授業で得た知識を持って、自ら見出した問題点に関して考え、そして謎解きをすることを楽しんでください。
授業は60%以上の出席とします。授業中の勝手な私語には、厳しく対処します。
【事前準備学習】
平常点・授業態度を重視します。授業中はやる気、集中力、根気でもって臨み、私語、居眠り、遅刻を慎むようにしてください。身近な自然や日常生活に結び付けて学習を進めると、理解が一層深まります。特に、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解するようにしてください。また、TVやインターネット上でも物理学に関する話題(例えば、NHKスペシャルなど)が多くありますので、積極的に観賞してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『面白いほどよくわかる物理』 長沢光晴 日本文芸社 2003 『はじめて学ぶ物理学』 阿部龍蔵 サイエンス社 2006 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験とレポート、さらに平常点・授業態度をもちいて評価します。試験70%、提出物15%、平常点・授業態度15%として計算し、成績評価を付けます。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 物理学とは | |
2 | 物体の運動 | |
3 | 力と運動の法則 | |
4 | 運動量の保存 | |
5 | 仕事と力学的エネルギー | |
6 | 熱とエネルギー | |
7 | 波の性質 | |
8 | 音波 | |
9 | 光波 | |
10 | 電場 | |
11 | 電流の動き | |
12 | 電流と磁場 | |
13 | 電子と原子 | |
14 | 原子と放射線 | |
15 | 科学技術の中のエネルギーおよび授業総括 | |
16 | 定期試験期間 | |