【講義概要】
我々人間が生活する地球は、太陽系の中でも特殊な環境を持っている。その地球の環境問題は、空間的、時間的広がりが大きく、人間活動の影響が大気圏、生物圏にどのように現れるかを見極めることは、人間の未来を予想することになる。人間は、土壌を食糧生産の場として使用したり、地下から資源を得たりして、地質から多くの恵みを得る一方で、火山噴火、地震、洪水などの地質現象よって被害を被っている。また、人間は種々の活動を通して地質を改変したり、汚染させたりしており、それが地質現象にもフィードバックされている。
本講義では、地球環境のそもそもの姿を理解するために、大気・水・土壌という地球環境の重要な構成要素についてまずは概説します。また、人間活動に伴う、それら要素の化学物質による汚染の実態とメカニズムについて多面的に論じます。さらに、中部地域・愛知県(白鳥キャンパス周辺・瀬戸キャンパス周辺)で生じている身の回りの環境問題についても講義します。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
我々人間の住む地球の環境がどのように変化してきたのかを知りましょう。また、一連の講義を通じて、受講生それぞれが地球環境についての基本的な知見を得るとともに、地球環境問題についても自ら考えるだけの力を養いましょう。
【履修上の注意】
日常生活に関する環境問題に関心を持って授業に出てほしい。また、身の回りだけでなく、国内外で生じている地球環境に関する問題に目を向けるようにしてください。
授業は60%以上の出席とします。授業中の勝手な私語には、厳しく対処します。
【事前準備学習】
平常点・授業態度を重視します。授業中はやる気、集中力、根気でもって臨み、私語、居眠り、遅刻を慎むようにしてください。身近な自然現象に関して、講義内容とどう関係しているのか、毎回考えて講義に臨むようにしてください。特に、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解するようにしてください。また、TVやインターネット上でも地球環境に関する話題(例えば、NHKスペシャルなど)が多くありますので、積極的に観賞してください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 授業で使用するパワーポイントにそったプリント資料を配布します。 |
参考書 | 『自然と人間 (新版地学教育講座)』 風岡修 他 東海大学出版会 1994 『地球環境学入門』 山崎友紀 講談社 2010 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験とレポート、さらに平常点・授業態度をもちいて評価します。試験70%、提出物15%、平常点・授業態度15%として計算し、成績評価を付けます。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 地球環境の概要 | |
2 | 地球環境の観測 | |
3 | 地球の内部構造 | |
4 | 地球での物質循環 | |
5 | 地震と環境 | |
6 | 地球温暖化 | |
7 | 温室効果ガスの構造・機能・循環 | |
8 | オゾン層破壊 | |
9 | 酸性雨-中部地域・愛知県の環境- | |
10 | 地球上の資源 | |
11 | 資源エネルギー問題 | |
12 | 地表水と環境 | |
13 | ダイオキシン類問題の実態と対策 | |
14 | 鉱物資源と環境 | |
15 | 地球環境問題と社会 | |
16 | 定期試験期間 | |