【講義概要】
減災福祉まちづくり学と対になる演習です。避難所生活について考えます。
みなさんは、大学にいるときに大きな地震が来たら、どうなるんだろう、と考えたことはありますか?白鳥学舎は、避難所になる可能性があります。地震が起きたら、どんなことが起こるのでしょう?大学が避難所になったら、どうなるのでしょうか?そんなことを改めて考え、<想定外>のことへの想像力を鍛えましょう。
この演習では、毎日通っている大学を平常時の「学び舎」としてではなく、災害時に緊急的に避難する場所ととらえなおすところから始めます。避難所をめぐる人々には、「被災した市民」という立場もあれば、「(被災者でありながら)避難所を運営する立場」もあれば、「ボランティア」もあります。このすべてについての立場について、想像力を養い、実際の行動へとつなげることが、この授業のねらいです。
大学を地域の資源ととらえて、自分たちのとりうる/とるべき行動について、ディスカッションや調査、体験等を通じて学んでいきましょう。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
1.減災福祉まちづくりの基礎を体得する
2.他者との協力的関係を築ける
3.多様な意見を尊重できる
【履修上の注意】
1.第1回目のガイダンス時に履修者を確定します。よって、第1回目を欠席すると履修登録はできません。
2.日時は調整しますが、a.b.のため、多忙すぎる人は参加が難しいかもしれません。
a.1泊2日の合宿に授業をふりかえる可能性があります。
b.土日等に授業をふりかえる可能性があります。
(遠くには行きませんが、ふりかえ授業での活動(移動や食事)は基本的に自己負担が必要です。)
3.座学ではないので、積極的に演習に参加する人を募集します。
4.受講希望者が多数の場合は、減災福祉まちづくり学あるいはボランティア演習を履修済みの人を優先、GPAと履修状況を総合的に勘案して受講者を決めます。
【事前準備学習】
参考文献を読み、メディア等を通じて情報収集をおこなってください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『防災ゲームで学ぶリスクコミュニケーション』 矢守克也・吉川肇子・網代剛 ナカニシヤ出版 2005 『被災地デイズ:時代QUEST』 矢守克也編著 弘文堂 2014 『減災と市民ネットワーク~安全・安心まちづくりのヒューマンウェア~』 三舩康道 学芸出版社 2012 『災害ユートピア:なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか』 レベッカソルニット 亜紀書房 2010 『12歳からの被災者学: 阪神・淡路大震災に学ぶ78の知恵』 土岐憲三・河田恵昭・林春男監修 日本放送出版協会 2005 他にも、参考図書は適宜紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
まちづくりの前に、授業づくり。授業への参画(60%)、期末レポート(40%)を目安に総合的に評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス | |
2 | 災害史を知る | |
3 | 名古屋の被害想定を知る | |
4 | 12歳からの被災者学、入門 | |
5 | 災害ボランティアについて知る①:名古屋での活動 | |
6 | 災害ボランティアについて知る②:学生ができること | |
7 | 防災ゲーム①:導入 | |
8 | 防災ゲーム②:実施 | |
9 | 防災ゲーム③:振り返り | |
10 | 避難生活について知る | |
11 | 避難所運営を考える①:条件の洗い出し | |
12 | 避難所運営を考える②:疑似体験準備 | |
13 | 避難所運営を考える③:疑似体験の実施 | |
14 | 避難所運営を考える④:ふりかえり | |
15 | まとめ:避難所運営の提案 | |
16 | 定期試験期間 | |