【講義概要】
この科目は中学校の英語科教員免許状取得のための必修科目である。また、高等学校の英語科教員免許状だけを取得する場合には選択科目として単位を取得することができる。
この授業では、実際の英語教材(中学校や高等学校の検定教科書など)を用いて、その内容を検討し、教材研究の方法や授業での利用・展開の方法を学習する。
授業で扱うのは次のような内容である。
(1)検定教科書(中学校及び高等学校)の利用や展開
①教材研究の方法
②発問の作成および授業での利用方法
③教科書の題材の問題(異文化理解、言語について、環境問題など)
(2)テストの方法・評価論
(3)四技能の指導(「話すこと」の指導の中でディベートも含む)
(4)学習者論
(5)学習方略論
(6)教育機器の理論と実際の使用方法
いずれも、授業では何回か課題が出され、それをもとにして授業を進める。
また、授業では積極的に発言することが求められ、授業への参加度は評価に反映される。
【学習到達目標】
(1)検定教科書(中学校及び高等学校)を利用して教材研究ができる。
(2)検定教科書で取り上げられている題材について理解を深める。
(3)テスト作成の理論を理解し、実際のテストが作成できる。
(4)四技能(「聞くこと」「話すこと」「読むこと」「書くこと」)の指導について背景理論を理解する。
(5)「話すこと」の指導の中に含まれるディベートを実際に体験する。
(6)学習者の特性について、それぞれに適合した指導を計画できる。
(8)さまざまな学習方略を理解し、自分や将来の生徒の学習計画が立案できる。
(9)教育機器の理論と実際の使用方法が理解できる。
【履修上の注意】
(1)授業では課題が多く出され、それをもとにして授業が進められる。
(2)授業では積極的に発言することが求められ、授業への参加度は評価に反映される。
(3)教職課程以外の学生も履修できるが、学習到達目標が高く、また課題もほぼ毎回課されるなど、授業の負担が大きいのでその旨了解して履修すること。
【事前準備学習】
(1)英語能力を高めるように常に努力すること。英語科教育法1とは異なり、英語能力試験を課すことはないが、授業を履修していく中で必要な英語能力が無ければ履修は難しい。
(2)授業で配付する資料をよく読んで授業に臨むこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『中学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2008 『中学校学習指導要領解説(外国語編)』 文部科学省 開隆堂出版 2008 『高等学校学習指導要領』 文部科学省 東山書房 2011 『高等学校学習指導要領解説(外国語編・英語編)』 文部科学省 開隆堂出版 2010 |
参考書 | 授業でその都度指示する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
この授業の評価方法は次の通りである。
(1)授業で出される課題
(2)授業への参加度
(3)小テスト
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 教材研究の方法(中学校教科書による) | |
3 | 発問の作成(中学校教科書による) | |
4 | 発問の利用方法(中学校教科書による) | |
5 | 教材研究の方法(高等学校教科書による) | |
6 | 発問の作成(高等学校教科書による) | |
7 | 発問の利用方法(高等学校教科書による) | |
8 | 英語学習の評価 | |
9 | 英語教育におけるテストの理論的枠組み | |
10 | 英語教育におけるテスト作成・処理の方法 | |
11 | 教育機器の概要及び教育おける役割 | |
12 | 教育機器の実際(プロジェクター、電子黒板、パソコンソフトなど) | |
13 | 学習方略の考え方 | |
14 | 学習者の特性①年齢・発達段階 | |
15 | 学習者の特性②性格による違い | |
16 | 教科書の題材の研究①(異文化理解:中学校教科書による) | |
17 | 教科書の題材の研究②(異文化理解:高等学校教科書による) | |
18 | 教科書の題材の研究③(ことばの理解:中学校教科書による) | |
19 | 教科書の題材の研究④(ことばの理解:高等学校教科書による) | |
20 | 四技能の指導①(英語能力の構造) | |
21 | 四技能の指導②(リスニングの指導) | |
22 | 四技能の指導③(リスニングの教材) | |
23 | 四技能の指導④(スピーキングの指導) | |
24 | 四技能の指導⑤(スピーキングの教材) | |
25 | 四技能の指導⑥(Debateの指導) | |
26 | 四技能の指導⑦(Debateの実践) | |
27 | 四技能の指導⑧(リーディングの指導) | |
28 | 四技能の指導⑨(リーディングの教材) | |
29 | 四技能の指導⑩(ライティングの指導) | |
30 | 四技能の指導⑪(ライティングの教材) | |
31 | 定期試験期間 | |
32 | 定期試験期間 | |