【講義概要】
法学部開講科目であることを念頭に、日本における政治を中心テーマとして、法律を策定する場としての政治についての入門的な授業を行う。
具体的にはまず、政治学とは何かについて概観し、次に有権者、マスメディア、政治家、政党、官僚、利益団体、内閣といった政治の中でさまざまな役割を果たすアクターについて学ぶ。その後、政策過程、地方自治といった国内政治の仕組みや、国際政治、国際政治経済学の観点から国際社会における政治についてみたうえで、最後に政治学の展望と課題について議論し、締めくくることにする。
基本的には、毎回1テーマを取り上げる。教科書を用いた講義、および、それに関連したトピックの解説などを中心として授業を展開する。
扱うテーマとしては講義テーマのところに掲げた項目を考えているが、リアルタイムの政治状況によって、取り上げる項目に若干の変更があり得る。
【学習到達目標】
わが国において、政治というものがどのような決定システムの中で、どのようなアクターによって行われているのかということの理解を通して、政治に対する理解および興味・関心を深めていくことを目標とする。
最終的には、わが国における政治のありようについて正しく理解し、その現状と課題について身をもって感じてもらうとともに、普段の生活で政治について見聞きした際に、政治学的な観点から、その事象を解釈し説明できる能力を身に付けてもらいたい。
【履修上の注意】
・毎年度、履修者が多くないので、参加型(演習形式)の授業形態となる。
・授業を受ける最低限のマナー(私語・飲食厳禁、遅刻・途中退出禁止など)を厳守すること。
【事前準備学習】
・事前に教科書の内容をまとめる事前学習を課し、授業でそれを発表してもらう。
・15回で政治学をひととおり学ぶので、教科書の内容を確実に理解するための事後学習を必要とする。
・折に触れ、リアルタイムの政治の動向についても取り上げるので、新聞やテレビニュースにも積極的に目を向けておいてもらいたい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ポリティカル・サイエンス事始め[第3版]』 伊藤光利 有斐閣 2009年 |
参考書 | 『基礎からわかる政治学』 中村昭雄 芦書房 2012年 『政治学入門』 加藤秀治郎 芦書房 2011年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・事前学習課題:50%
・定期試験:50%
上記に加え、授業中に提出してもらう小レポート等を評価の参考とすることもある。
平常点は評価の対象としないので注意すること。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 政治学とは何か | |
3 | 有権者 | |
4 | マスメディア | |
5 | 政治家 | |
6 | 政党 | |
7 | 官僚 | |
8 | 利益団体 | |
9 | 政策過程 | |
10 | 内閣 | |
11 | 地方自治 | |
12 | 国際政治 | |
13 | 国際政治経済学 | |
14 | 政治学の展望と課題 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |