【講義概要】
企業のグローバル化・業際化(分野・領域の垣根を超えて事業が展開する)の波の中で、様々な法律問題が起きています。将来、企業の法務・業務、企画等の管理部門で働くことに興味のある方は参加してください。また、営業部門の仕事にとっても企業取引に関する法律の知識は重要なツールとなります。特にリーガル・センスを磨くことは営業感覚に繋がっています。更に、今、将来の具体的な仕事のイメージを絞りきっていない方でも、どのような法律問題を企業は取り扱っているのかを理解することは何かの助けになると思いますので積極的に参加してください。また、小生は、海外勤務(欧州)を通じ、海外での取引契約の交渉にも参画してきました。これらの経験にもとづき企業ではどんな契約が取り扱われるのかも紹介したいと思います。
【学習到達目標】
商法に必要とされる基礎的な考え方を身につけることが目標となります。更に、理解するだけではなく、相手方(第三者)に説明する(できれば納得してもらう)能力を磨くことを課題とします。
【履修上の注意】
基礎演習が対象とする科目分野としては、商行為(商取引)法および国際取引法(何れも小生が講義を担当)となりますが、実務を学んでいく上では、民法、商法等の基礎的な知識はきちんと理解しておく必要がありますので、本演習では、とくに民法、商法(特に商行為法)の基礎を確認しながら進めていきます。また、演習開始前に、各ゼミ生と面談して各自の動機や要望を確認します。
【事前準備学習】
第1回から第15回までの全体を通しての準備計画です。
実践的な演習として、各ゼミ生が興味をもつテーマを今後研究発表する上での基礎として民法、商法の基本的な概念や知識をしっかり身につけましょう。発表者は、A4サイズで2枚程度のレポート方式とします。単に読み上げるのではなく、重要な部分をはっきり示して、みんなに理解させることを心がけましょう。半年間という短い期間ではありますが、。法律の勉強は法的な感覚(リーガル・センス)を磨くことが肝要であり、2年生の時期に磨いておきましょう。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は特に指定しませんが、小生が民法と商法の関係についての説明プリントを準備します。その都度(特に各自がテーマについて発表する場合)指示します。 |
参考書 | 未定。基礎演習開始時に指示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
各自が発表するレポートおよび質疑討論の内容により評価します。授業(ゼミ)には必ず出席することが重要です。たとえ、各自の発表がいい内容であったとしても、欠席が多い学生の評価は低いものになると理解してください。また、欠席するときは、必ず、”直接に”小生(三浦)に連絡してください。また、自身の発表にあたり、欠席した場合は、成績評価が下がることは当然ですが、他の学生にも影響を与えることになりますので、絶対に避けてください。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 実践的な演習として、(小生の方から)企業法務で扱う課題を提示し、説明します。 | |
2 | 企業法務の基礎となる商法の概要について小生の方からガイドラインを説明します。 | |
3 | (小生が準備したプリントを使って)商法、とくに総則・商行為法の概論について各自に発表してもらう。 | |
4 | 同上 | |
5 | 同上 | |
6 | 同上 | |
7 | (小生が準備したプリントを使って)商法と民法の相違点について各自に発表してもらいます。 | |
8 | 同上 | |
9 | 同上 | |
10 | 同上 | |
11 | 同上 | |
12 | (小生が準備したプリントを使って)商法の基礎と企業が取り扱う法律問題について各自に発表してもらいます。 | |
13 | 同上 | |
14 | 同上 | |
15 | 今季全体の纏めについて、各自に感想を発表してもらいます。 | |
16 | 定期試験期間 | |