【講義概要】
新時代のビジネスリーダーにとってマーケティングの本質を理解することはもはや常識となっている。効率生産のみに力をいれていた企業も消費者ニーズに目を向け始めたが、その先の行動の指針が見えないというのがビジネス現場の実態である。さらに、急速な情報化と国際化により、マーケティングも日々刻々と変化し、ビジネス環境は複雑化している。本講義では、現場感覚を重視し、顧客視点からマーケティングの本質を捕らえることに重きを置く。そして、マーケティング基本戦略および商品、価格、流通、販促戦略を自ら企画構築できる実践力を養成する。また最新のIT技術、メディア事情、などマーケティングに大きな影響を及ぼす現象をとらえ、現在のマーケティングビジネスに即したタイムリーな講義を行う。つまり「現場ビジネス」に役立つ講義をに力点を置く。★マーケティングは日に日に変化してゆくものであり、企業のビジネス現場でおこったニュースを実践的に講義に加えてゆく。昨年度は燃料電池自動車の概要とその市場動向、日本のスマホ電子部品メーカーの活躍、PB商品活性化の背景などを講義で取り上げた。
【学習到達目標】
・顧客視点に立ったマーケティングの本質理解
・マーケティング基本戦略およびマーケティングミックス戦略の理解と応用、実践力養成
・ビジネスの最新情報をベースにしたマーケティングセンスを身につける
・インターネットのマーケティングへの活用
・企業、組織の社会的責任と法令順守経営の理解
【履修上の注意】
受講条件は特に設けない。教員は、受講生が興味を持って積極的に理解できるように講義することを心がける。ただし、講義中の私語、携帯電話の使用、他の受講者の迷惑となる行為を取る者に対しては、厳しい態度で臨む。講義中、頻繁に受講生諸君の席をまわり、授業内容についての質問をする対話型講義を行う。
【事前準備学習】
ビジネス現場の状況に即応した講義を行います。新聞、インターネット等でビジネスや経済の基本的動向を調べて講義にのぞんでください。少しでも企業のことに興味を持って講義を受けてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『知識ゼロからのマーケティング入門』 前田信弘 幻冬舎 2009 適宜、プリント等の資料を配布する |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・評価基準:筆記試験を中心に平常点、授業態度を加味して評価する
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義概要説明とマーケティングへのイントロダクション(お客様に喜んでもらうには) | |
2 | マーケティングの定義とその基本理念、および顧客の重要性 | |
3 | マーケティングの3Cの概要と基本 | |
4 | マーケティングコンセプトの変遷と現場ビジネス | |
5 | CSR(企業の社会的責任)とステークホルダー、ISOについて | |
6 | マーケティング基本戦略とマーケティングミックス 基本編→顧客志向の徹底 | |
7 | マーケティング基本戦略とマーケティングミックス 応用編→戦略作成の実際 | |
8 | セグメンテーション、ターゲッティングの基本と実際 | |
9 | ポジショニングの基本と実際(PETボトル日本茶、ブランドバッグ、白鶴まるの実例をとおして) | |
10 | CSとCRM:その概要と実際 | |
11 | プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの基本と実際 富士フィルムの例をとおして | |
12 | SWOT分析の概要とビジネスへの活用 | |
13 | アンゾフの企業成長ベクトルとその具体例について | |
14 | マーケティングリサーチ:その概要と実際 | |
15 | 講義のポイントの確認と総復習 | |
16 | 定期試験期間 | |