【講義概要】
財務管理論とは、株主価値の創造・企業価値の創造を目的として、資本投資、資本調達、利益配分等に関する意思決定を通じて、財務システム、または財務管理の原則を創造・実用化する学問分野である。
本講義では、まず財務的意思決定の基礎となる諸概念と財務分析について学習する。次に、投資決定と資本調達にかかわる意思決定において、投資価値の評価と資本調達の方法等について学習する。そして、利益配分にかかわる意思決定の問題として配当政策、自社株買い、およびコーポレート・ガバナンス等について学習し、最後に実際のデータを用いていくつかの企業財務上の問題についてのケーススタディーを行う。
【学習到達目標】
企業の財務的意思決定において実践的応用力を習得させる。
【履修上の注意】
コーポレート・ファイナンスを受講していない学生は授業内容が理解し難いので、コーポレート・ファイナンスを受講してから履修してほしい。
【事前準備学習】
指定した教科書を使って予習をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『現代の財務管理 新版』 榊原茂樹・菊池誠一・新井富雄・太田浩司 有斐閣 2011年 |
参考書 | 『1からのファイナンス』 榊原茂樹・岡田克彦 中央経済社 2012年 『パーソナル・ファイナンス入門』 榊原茂樹・城下賢吾・姜 喜永・砂川伸幸 中央経済社 2006年 『入門証券論 第3版』 榊原茂樹・城下賢吾・姜 喜永・福田司文・岡村秀夫 有斐閣 2013年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業中の小テスト30%、中間試験30%、期末試験40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション、財務管理とは | |
2 | 財務意思決定の基礎 | |
3 | 資本コストとレバレッジ | |
4 | 財務分析(財務諸表) | |
5 | 財務分析(財務比率分析) | |
6 | 資金繰りと資金計画 | |
7 | 投資価値と評価方法 | |
8 | 中間試験 | |
9 | 長期資本調達(株式) | |
10 | 長期資本調達(負債) | |
11 | 負債の利用と企業価値評価 | |
12 | 配当政策 | |
13 | 自社株買いと株式持ち合い | |
14 | コーポレート・ガバナンス | |
15 | 財務ケーススタディー | |
16 | 定期試験期間 | |