【講義概要】
ルーヴル美術館や凱旋門、フランス革命、PACS(パックス)。フランスは、文化でも、そして、歴史でも、政治でも、今も大きな存在感を世界に示しています。そのフランスが誇りとし大切にしているのが、フランス語です。インターネットの普及で、英語由来の言葉が当たり前に使われる現在でも、フランス政府は、フランス語の価値を維持するため、インターネット用語をフランス語に置き換えて使用しています。フランスほど自国の言語を大切にしている国はないでしょう。
フランスの誇りであり、今も大切にされているフランス語は、日本では難しいイメージがあります。でも、フランス語の簡単なルールを身につけるだけで、すぐに発音も動詞の活用もできるようになります。実は、フランス語は曖昧さが少なく、とても勉強しやすい言語です。
「入門フランス語1」はフランス語の基礎を習得するクラスです。授業は、①教員が教科書に沿って文法を解説し、②学生が練習問題を解くという進め方です。もちろん、③教科書の会話も積極的におこないます。また、④教員が作成した練習プリントを復習や小テストで使用し、文法の理解度と定着度を高めていきます。
授業で使用する教科書は文法説明、練習問題、書き込み式の語彙集で構成されています。
【学習到達目標】
・フランス語の綴りと発音を身につける。そして、「おはよう、こんばんは、さよなら」はもちろん、「元気ですか?」という基本的な挨拶表現ができる。さらに、数字(1-30)なども言える。
・基本的な動詞活用を覚える。
・名詞の性数や名詞と冠詞、名詞と形容詞の関係を理解する。
【履修上の注意】
・出席確認は毎回授業の最初に行うので、遅刻をしないこと
・フランス語辞典(紙版、電子辞書どちらも可)を授業に携行すること。
・週1回の授業だけでは、なかなか語学は身に付かないので、自宅学習に積極的に取り組んでほしい。
【事前準備学習】
・教科書には「Vocabulaire」という書き込み式の単語リストがあるので、
授業前に辞書を用いて品詞や意味を書き、発音できるようにおきましょう。
予習を行うことで、授業の理解度は上がります。
・授業後にその日学習した内容の復習プリントを可能な限り配布しますので、
プリントを使って、復習を行ってください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『ル・フランセ・クレール』 清岡智比古 白水社 2016年 |
参考書 | 『クラウン仏和辞典 第7版 小型版(紙版・電子辞書版のどちらでも可)』 天羽 均、 大槻 鉄男など (編集) 三省堂 2015年 『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』 清岡 智比古 白水社 2009年 『増補改訂版 新・リュミエール ―フランス文法参考書』 森本 英夫 三野 博司 駿河台出版社 2013年 『3段階チェック式 フランス語トレーニング・コース』 斎藤昌三 白水社 2003年 仏和辞典の購入を推奨します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点(30%)および試験の成績(70%)による。
平常点は、小テストや宿題などから判断して評価する。
試験は定期試験(筆記中心)の結果から評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション フランス語の挨拶 | |
2 | フランス語の綴りと発音 | |
3 | Leçon1: 名詞の性と数 | |
4 | Leçon1: 冠詞 | |
5 | Leçon2: 主語になる代名詞、êtreの活用 | |
6 | Leçon2: avoirの動詞の活用、提示の表現 | |
7 | Leçon3: 否定形、形容詞の一致 | |
8 | Leçon3: 形容詞の位置 | |
9 | Leçon4 規則動詞(-er)の活用、疑問形 | |
10 | 復習(1) | |
11 | Leçon5: 指示形容詞、疑問形容詞、所有形容詞 | |
12 | Leçon6: allerとvenirの活用、近い未来、近い過去、縮約 | |
13 | Leçon7: 規則動詞(-ir)の活用、partirやsortirの活用 | |
14 | Leçon7: 疑問代名詞、疑問副詞、復習(2) | |
15 | 「入門フランス語1」のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |