【講義概要】
この講義では、個々の文学作品を通して文学とは何か、言葉とは何かを考えていきたい。優れた文学作品は、それぞれ独自の仕方で我々にいろいろな問題を考えさせてくれるが、その中には、たとえば聖書のような、宗教的な言語が伝えようとすることがらと相通じる、あるいは重なりあうところがあるように思われる。というのは、文学も、宗教も、人間と、人間がそこに生きている世界のありようを探求する営み、ということでは同じだからである。それらが共鳴する声に耳を傾けることによって、言葉が我々に喚び起こすものがどのようなものなのかを考えたい。
【学習到達目標】
・それぞれの作品の読解を通して、そこに描かれている世界や人間の姿を捉え、それらが我々に何を問いかけているのかを具体的な言葉として表現する。
・それらの問いに対して、各自がどのように応えるのかを考え、具体的な言葉として表現する。
【履修上の注意】
・授業への積極的な参加を心がけてください。
・何度か小リポートやリアクションペーパーなどを書いてもらいますので、自分の考えを自分の言葉で表現してください。
【事前準備学習】
授業で用いるテキストなどを事前にアップしますので、必ず読んでから授業に臨んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『『聖書(新共同訳)』』 日本聖書協会 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:聖書とキリスト教について | |
2 | 器としての言葉 | |
3 | 光としての言葉 | |
4 | 現実とは何か | |
5 | 神の名のはたらき | |
6 | 神話的思考 | |
7 | モノとココロ | |
8 | 有形と無形の循環 | |
9 | 「イサク奉献」をめぐって | |
10 | 聖書における生命 | |
11 | 現代における生命 | |
12 | イエスの譬え話 | |
13 | 神の国はどこに | |
14 | 隣人として生きる | |
15 | まとめ:宗教と文学 | |
16 | 定期試験期間 | |