名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限流通研究春A名古屋 22鷲見・大嶋 ・浅井FE2351

【授業情報】

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講義概要

この科目は、流通の仕組みを理解することを目的とする。そもそも流通とはどのようなものなのか?といった基本的な内容から、大手流通を核にした業界再編が起きている要因、流通が扱っている商品の特徴や価格のつけ方、チラシなどのプロモーションの中身など、流通に関する基本的な知識や本質に触れていく。
講義は大きく3パートに分けて進める。
最初のパートでは、流通に関する基礎的・基本的な知識を知る。同時に、我々が生活を送る中で流通から得られる“便益”を振り返りながら、流通が果たす役割を知る。
2番目のパートでは、「マーケティング」の中のプロモーションという分野について深堀を行う。我々にとって広告からの情報提供が欠かせないものになっている。講義の中では、自分だったら、こういう広告で商品を、店舗を伝えたいといった簡単な広告制作演習も行う予定である。また、流通におけるプロモーションのうち、特に店頭でのプロモーション活動について知る。小売店にくる消費者は入店以前に何を購入するか明確に決めていない買い物が7割程度あると言われている。商品を選定する場となる店頭において商品のアピール力の上げ方などの事例をもとに研究する。実際に小売店の店頭で気になる様々な手法を自ら取材、収集して発表してもらいその意味と効果を話し合うことで流通業自体に興味をもってもらうよう意識付けを行う。
最後のパートでは、幾多の流通の現場でのコンサルティングを経験している講師が“ナマ”の流通業の姿を語ることで、これまでの講義上の知識と現実の小売業の世界とをブリッジすることに役立ててもらう。百貨店が衰退した理由や業績低迷に苦しむ量販店の方向性など業態の変化について知る。そして、今の流通業のかたちと近い将来の流通業の方向性について総括として学ぶ。



【学習到達目標】

・流通に関する基本的知識を理解し、自らの生活にどう関わっているのかという問題意識を顕在化してもらう。
・流通にとって重要な「プロモーション」を理解する。
・実際に講義期間中に流通業の店頭に赴き、今まで気がつかなかった仕組みや各店舗の工夫について発見、理解を深める。



履修上の注意

履修時の注意は特にないが、講義で学習した内容を、実際に街に出て買い物する場面につなげるよう意識することで更なる理解を促す。講義内で出される店舗などへの訪問や演習課題については積極的に取り組む。
また、準備学習もとりたてて行う必要はないが、できれば、身近なスーパーや専門店などに行って、気になる点などを意識して本講義に臨めば、理解の速度も上がると考える。



【事前準備学習】

「履修上の注意」にもあるように、普段の生活の中で立ち寄る「スーパーマーケット」や「コンビニエンスストア」「家電専門店」ファッション関連の「専門店」などで、ウィンドショッピングや買い物をするだけでなく、店の中の様子や置かれている商品の種類や数などを意識して見るようにしておいてほしい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『1からの流通論』 石原武政ほか 中央経済社 2008年
教科書は主に第1パートで使用する。他にレジュメも使用する
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

試験とレポート70%、平常点30%
試験は1番目と3番目のパートを統合した期末試験の結果、および2番目のテーマ講義中に出されるレポートから評価する。
平常点は、出席数や授業態度を判断して評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1全体のガイダンス及び流通の役割と生い立ち
2流通業の形態・業態①
3流通業の形態・業態②
4流通構造と小売業態
5流通を支える物流および流通情報システム
6流通業のプロモーションの基礎知識
7流通業のプロモーション ①広告戦略(新聞・テレビ・雑誌・ラジオ)
8流通業のプロモーション ②販売促進戦略(チラシ・DM・ポイント・ネット
9流通業のプロモーション ③店頭戦略(POP・商品展示・看板)
10自ら作る流通のプロモーション(演習)及び第2パートのまとめ
11小売業の歴史と業態 ①百貨店と量販店の起こり
12小売業の歴史と業態 ②業態について
13小売業の歴史と業態 ③商品開発と価格戦略
14小売業の歴史と業態 ④最近の小売業動向
15小売業の歴史と業態 ⑤総括まとめと振り返り
16定期試験期間