【講義概要】
本授業では、中学校学習指導要領に示された4種目(マット・とび箱・鉄棒・平均台運動)の内容を取り上げる。とりわけ本授業では器械運動における各技の技術習得を目指すことと、身に着けた技術を指導する効果的な方法を学ぶ。前者の技能習得をめざす際には、受講者が自らの身体に気づき、さらなる技能向上を目指して練習することが主題化される。そこでは、技の体系や基礎―応用といった知識をはじめ、どのようにしたらコツがつかめるのかといった感覚練習が重要となる。特に体力的要素を鍛える方向ではなく、合理的に技が達成できるためのコツをつかむことが目指される。また、技が達成するための段階練習を実践することで、より合理的に課題の解決を目指す。
もう一方の学習内容は、器械運動の指導法である。学校体育では器械運動の指導は非常に重要であり、学習者ができる喜びを味わうよう授業を展開する必要がある。そこではコツをつかませるような運動感覚的指導が重要となり、効果的な段階練習の構築も必要となる。また、技や動きの良し悪しが判断できる能力も一つの重要な課題となる。
以上のことから、本授業では受講者自身が、技ができるということと、それが指導できることを目標に、運動感覚的な学習に焦点を当てながら進めることになる。
マット運動は8時間、鉄棒運動は2時間、とび箱運動は3時間、平均台運動は1時間実施し、それぞれの種目の技の達成度を評価する。
【学習到達目標】
マット・とび箱・鉄棒・平均台運動の技能の習熟を図るとともに、指導法についても学習する。
動きの善し悪しを判断できるようにし、きる喜びと可能性を知る。
【履修上の注意】
器械運動の実施に適切な服装で行う(半そでシャツ、半ズボンまたはスパッツなどが望ましい)。
装飾品(ピアスやネックレス等)は外す。
【事前準備学習】
器械運動の実施に適切な服装で行う(半そでシャツ、半ズボンまたはスパッツなどが望ましい)。
装飾品(ピアスやネックレス等)は外す。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『教師のための器械運動指導法シリーズ「マット運動」』 金子明友 大修館書店 『教師のための器械運動指導法シリーズ「とび箱・平均台運動」』 金子明友 大修館書店 『教師のための器械運動指導法シリーズ「鉄棒運動」』 金子明友 大修館書店 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
各種目の技能評価点、授業への参加(態度や思考・判断・協力・安全への配慮)などにより、総合的に評価を行う。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 授業説明、マット運動①(マット遊び) | |
2 | マット運動②(接転系・倒立系の導入) | |
3 | マット運動③(接転系・倒立系の練習) | |
4 | マット運動④(接転系・倒立系の完成) | |
5 | マット運動⑤(倒立回転系の導入) | |
6 | マット運動⑥(倒立回転系の練習) | |
7 | マット運動⑦(倒立回転系の完成) | |
8 | マット運動のまとめ、達成度チェック | |
9 | 鉄棒運動①(鉄棒遊び逆上がり・支持回転系の技) | |
10 | 鉄棒運動②(支持回転系の技、達成度チェック) | |
11 | とび箱運動①(開脚とび・閉脚とびの導入) | |
12 | とび箱運動②(開脚とび・閉脚とび練習、応用技) | |
13 | とび箱運動③(開脚とび・閉脚とび、達成度チェック) | |
14 | 平均台運動(ポーズ技、接転技、技の達成度チェック) | |
15 | まとめ(総合練習と習熟度の引き上げ、指導法について) | |
16 | 定期試験期間 | |