【講義概要】
この講義では、イエスの死後、弟子たちの活動によって成立していったキリスト教が、どのような歴史を歩んできたかを学ぶ。キリスト教は初期の迫害期を経てローマ帝国と結びつき、古代末期から中世のヨーロッパにおいて支配的存在になっていった。やがてルネサンスや宗教改革を経て、近代主権国家が形成される過程の中でも、キリスト教は社会や文化を構成する重要な要素であり続け、現代に至っている。すなわちキリスト教の歴史を学ぶことは、我々が生きている現代の社会を理解することにつながるといえる。この授業では、そのために歴史の中で社会がどのように変わってきたのか、そこにキリスト教がどのように関わってきたのかを考察し、そこから我々自身が社会の中で生きていくことを捉え直すことができればと考えている。
【学習到達目標】
・キリスト教が成立し、世界に広がっていく過程と、歴史・社会の中でどのような役割を果たしてきたのかを理解し、説明できる。
・キリスト教が歩んできた道のりから、現代の我々がどのようなことを汲み取れるかを探求し、自分たちの生き方や社会にどのように活かしていけるのかを考察し、具体的な言葉として表現する。
【履修上の注意】
・授業に積極的に参加することを心がけてください。
・何度か小リポートやリアクションペーパーを書いてもらいますが、自分の考えを自分の言葉で表現してください。
【事前準備学習】
授業で用いる資料などをアップしますので、必ず目を通してから授業に臨んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | キリスト教前史 | |
2 | 初期キリスト教 | |
3 | パウロ | |
4 | キリスト教の広がりと迫害 | |
5 | ローマ帝国とキリスト教 | |
6 | 中世ヨーロッパの形成 | |
7 | 中世盛期のキリスト教 | |
8 | ルネサンス期の思想 | |
9 | 宗教改革 | |
10 | 中世から近世へ | |
11 | 近代科学とキリスト教 | |
12 | 啓蒙と革命 | |
13 | 近代とキリスト教 | |
14 | 戦争とキリスト教 | |
15 | 現代のキリスト教 | |
16 | 定期試験期間 | |