名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限地球科学概論春A名古屋 21小林 記之AX1338

【授業情報】

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講義概要

私たちの住む地球は太陽系に属する惑星であり、そして地球は今のところ生命の宿る唯一の星である。私たち人間の活動範囲はどんどん広くなり、地球上のみならず宇宙にまで達し、宇宙開発事業も進んでいる。近年では、私たち人間の住む地球の温暖化など、地球環境の急激な変化により、異常気象などによる自然災害が懸念されている。また、日本は繰り返し、地震や津波、火山噴火、風水害などの自然災害を受けてきた。活動する「地球」での生活、特に日本列島に居住している限り、自然災害に遭遇する確率はなくならない。自然災害や地球環境問題を正しく認識するには、その背景にある「地球」そのものに関した知識が必要不可欠である。正しい「地球科学」の基礎知識を持っていれば、自然災害による被害を最小限に抑えるための行動がとれる可能性が高くなる。そこで、私たち人間が住むこの地球がどのような姿をしているのか、また地球環境がどのように変化してきたのかを認識しましょう。
本講義では、地球と太陽系のその他の惑星との比較や、地球の成り立ちおよび地球の地層や地質について学び、地学分野に関する観察などを通して、地球に対する総合的な見方や考え方を養います。地球科学の発達にともなって、地球そのものの解明手段も精細なものになってきています。最近では、地震波の研究、地磁気の研究、岩石鉱物の研究、地殻熱流量の研究といった研究が発展するにつれて、新しい地球の活動像が見いだされてきました。地球科学の基礎的な講義にともなって、最新の情報、さらに中部地域・愛知県(白鳥キャンパス周辺・瀬戸キャンパス周辺)特有の自然をもりこみ、これまでの地球科学史の変遷を講義したい。
※COC地域志向科目



【学習到達目標】

私たち人間の生活の身のまわりには、山・川の地形・地質・岩石など自然が満ち溢れています。このように身近な自然を通して、地球科学に目を向け、火山、地震、気象などの自然現象を理解しましょう。日常生活や社会との関連を図りながら地球や地球を取り巻く環境への関心を高め、地学的に探究する能力と態度を養うとともに、地学の基本的な概念や原理・法則を理解しましょう。また、科学的な見方や考え方を養うことで、日々の生活を豊かなものにしましょう。



履修上の注意

自然に直接触れることや疑問を持つことを常に心がけ、日常生活にあふれる自然現象に関心を持って授業に出てほしい。また、授業の内容に関心・疑問を持って、自ら見出した問題点に関して謎解きをすることを楽しんでください。授業は60%以上の出席とします。授業中の勝手な私語には、厳しく対処します。



【事前準備学習】

平常点・授業態度を重視します。授業中はやる気、集中力、根気でもって臨み、私語、居眠り、遅刻を慎むようにしてください。身近な自然現象に関して、講義内容とどう関係しているのか、毎回考えて講義に臨むようにしてください。特に、次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解するようにしてください。また、TVやインターネット上でも地球科学に関する話題(例えば、NHKスペシャルなど)が多くありますので、積極的に観賞してください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書プリント資料を配布します。
参考書『基礎地球科学 第2版』 西村祐二郎 他 朝倉書店 2010
『ニューステージ新訂地学図表』 浜島書店 浜島書店 2013
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

定期試験とレポート、さらに平常点・授業態度をもちいて評価します。試験70%、提出物15%、平常点・授業態度15%として計算し、成績評価を付けます。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1地球科学とは
2地球の形・内部構造
3地球の表面構造
4地殻とマントル
5プレートとその動き
6地震
7火山
8地殻の形成-中部地域・愛知県の自然-
9地球史
10大気の構造
11大気の運動と天候
12海洋と天候
13地球環境
14宇宙の構成
15星と宇宙
16定期試験期間