名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限リハビリテーション概論春前瀬戸 11岡西 哲夫RL1107

【授業情報】

表示する



講義概要

リハビリテーション及び理学療法を学ぶために必須となるリハビリテーションの理念と疾病•障害•生活機能などの概念、障害者の実態とリハビリテーションの諸相、患者•障害者の心理、及びリハビリテーションの進め方などを相互に関連させて理解する。  
単元として、1)リハビリテーションの理念と目的、2)疾病•障害•生活機能の概念、3)障害者の実態とリハビリテーションの諸相、4)リハビリテーションの過程、5)リハビリテーション評価学と治療学、の順序に理解する。
 各単元の概要は、1)リハビリテーションの歴史的にみた意味の多様性と定義の変遷を、障害者観の歴史と関連づけて理解する。障害者の自立・参加を通して、リハビリテーションの目的をどこに置くのかを具体的な用語(ノーマライゼーション、自立生活、ユニバーサルデザイン、障害者基本法、QOLなど)を通して考察する。
 2)障害とは何か、国際障害分類(ICIDH)では、三つの障害レベルの相互の関係性と独立性を理解する。生活機能分類(ICF)では中立的な立場から、健康状態、背景因子という概念の導入から「包括的」に人間をとらえようとしていることを理解する。3)障害者の実態の理解と併せて、医学的リハビリテーションから、教育的、職業的、社会的、そして地域リハビリテーションがあることを理解し、カリキュラム・ポリシーに基づいて、リハビリテーションに関わる専門職(理学療法士)としての役割を認識する。4)患者中心の医療を通して、患者役割(学習者役割)、患者・障害者の心理を理解する。評価ー治療過程の理解を通して、チームワークとそのアプローチの重要性、チームに関わる職種の名称と役割を理解する。5)評価学では、主に日常生活活動(ADL)の定義、機能的自立度評価表(FIM)について理解する。治療学では、リハビリテーションに関する基本的用語について「英訳ー和訳」をして理解する。



【学習到達目標】

1.リハビリテーションの語源と歴史的意味の多様性を説明できる。2.リハビリテーションの定義を歴史的変遷を通して説明できる。3.ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン、障害者基本法などの用語の意味を説明できる。4.障害の理解として、ICD,ICFの概念を図解して説明できる。5.リハビリテーションの諸相の視点を概略説明できる。6.患者役割(学習者役割)、患者・障害者心理過程を概略説明できる。7.評価-治療の過程を図解して説明できる。8.チームワークとチームアプローチを説明できる。9.ADLの定義及び主な評価表を説明できる。10.リハビリテーション医療の基本的用語の英訳—和訳ができる。



履修上の注意

1.履修上の注意の第一は、受け身ではなく積極性である。リハビリテーションに関わる様々な事柄に興味を持って探求する学習能力を養ってほしい。
2.ノートはしっかりとり、毎回理解しながら進み、試験直前になって慌てないようにしてほしい。
3.私語は禁じる。周りの人に迷惑をかけないように注意すること。
4.授業態度も評価点に入る。



【事前準備学習】

1.シラバスは事前に読んで講義概略を把握してほしい。
2.授業で配布する資料(レジュメ)を事前に教材ボックス(CCS)にPDFにて掲載する。受講前・後の学習に役立ててほしい。 
3.受講前にはノートを読み返し、教科書にも目を通し、質問も準備してきてほしい。               
4.レポート課題を求めることもある。講義に留まらず、ネット検索や文献検索も試みながら、探究心を養い、リハビリテーションに関わる知識を豊富にしてほしい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『学生のためのリハビリテーション医学概論第2版』 栢森良二 医歯薬出版 2015
授業はスライドを用いて進める。そのハンドアウトや配布する関連資料も教材とする。
参考書『入門 リハビリテーション概論第7版』 中村 隆一・佐直伸彦 医歯薬出版株式会社 2009
『実学としてのリハビリテーション概観』 奈良 勲 文光堂 2015
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

筆記試験、レポート課題、授業態度をもって、総合的に評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1概論とは、リハビリテーションとは、その定義とその歴史的変遷
2障害とは、障害者観の変遷、リハビリテーションの理念と目的(具体的な用語の理解)
3疾患・障害の階層性と相互の関係性
4障害児・者の実態とリハビリテーションの諸相→包括的リハビリテーション
5リハビリテーションの過程(評価と治療)、リハビリテーション場面における患者役割(学習者役割)と患者・障害者心理
6リハビリテーションにおけるチームアプローチ、医療と福祉(介護)の連携
7リハビリテーション評価学と治療学(基本的用語の和訳ー英訳)
8まとめ、筆記試験