名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限解剖学B実習秋B瀬戸金411藤森 修RL1104
4限解剖学B実習秋B瀬戸金311藤森 修RL1104

【授業情報】

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講義概要

 ディプロマ・ポリシーにあげている理学療法士の資格を得るために必要な知識、技術、能力の獲得をめざすカリキュラム・ポリシーに基く学修の中で、解剖学は医学の知識と技術の基礎となる人体構造について学修する科目であり、この科目を履修することで理学療法士の資格を得るために必要不可欠な人体構造の基本的知識を修得することができる。
 カリキュラムの上では解剖学A実習、解剖学B実習に分けているが、解剖学A実習と解剖学B実習の内容は連続していて、春学期の解剖学AおよびBで学んだ組織学総論と運動器の知識を基礎として内臓学と神経学を学ぶ。内臓学では、循環器系(心臓血管系とリンパ系)、呼吸器系(呼吸器と呼吸のしくみ)、消化器系(消化管と消化腺、肝臓、膵臓、消化液と消化酵素)、泌尿器系(腎臓と尿路、尿産生のしくみ)、生殖器系(生殖と人体の発生)、内分泌器系(ホルモンとその働き)などを、神経学では感覚器(皮膚、視覚器、聴覚器)の構造と働き、中枢神経系(脳と脊髄)と末梢神経系(脳神経と脊髄神経、自律神経)の構造と働きを学習する。さらに顕微鏡を用いた組織標本の観察などをはじめ、講義で得た知識を標本や模型の観察などを通して、学習した事柄を具体性のある知識や体験にするように努める。



【学習到達目標】

内臓学では循環器系、呼吸器系、消化器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌器系などの内臓諸器官の構造と働きを理解し、説明できる。神経学では感覚器、中枢神経系、末梢神経系の構造と働きを理解する。神経系については、さらに解剖学A、解剖学B、内臓学、感覚器で学んだ知識を基礎として、全身の諸器官の働きと神経系の役割を関連させて学習する。また顕微鏡を用いた観察などを行って、肉眼的構造と組織学的構造を機能と関連させて理解する。



履修上の注意

医学、医療を学ぶものにとって解剖学は必須の知識であり、人体構造の知識なくして、リハビリテーション医学を含む臨床医学の修得はあり得ない。ここで学ぶ人体の精巧な正常構造は、その後の基礎医学、臨床医学の修得のための基礎知識となる。したがって学習する内容、修得するべき知識の量は膨大であり、これがカリキュラムの中で比較的多くの時間が解剖学に割かれている理由でもある。しかし限られた時間でそのすべてを講義することは不可能なので、学生は自ら進んで学習し、知識を深める努力が必要である。
 実習では標本や模型を利用するが、標本の中には人体から採取したものもあり、故人の生前の意志に基づいて提供された標本も含まれている。したがって、学生は見知らぬ多くの方々の崇高な意志によって提供された標本で勉強させていただくことを忘れてはならない。感謝の念をもち、篤志の方々の尊い意志に応えるよう、学習に取り組んでもらいたい。



【事前準備学習】

モデル・コア・カリキュラムに1年間の解剖学の学習内容と到達目標を「解剖学コアカリキュラム」として提示しているので、学習の指標、参考にすること。各学期の始めには講義予定表を配布するので、それを参考に教科書等で予習をして講義・実習にのぞむこと。また講義の進行に合わせ、必要に応じてコアカリキュラムの抜粋を学習項目として配信するので、予習・復習の指標とし、講義にも持参して臨むこと。解剖学の修得には、日々の学習(予習と復習)を怠らないことが何よりも大事である。解剖学実習室は講義時間外は学生に開放しているので、放課後の時間に標本や模型を活用して自ら積極的に学ぶ習慣を身につけることも大切である。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『解剖学 第4版 標準理学療法学・作業療法学』 野村 嶬 編 医学書院 2015
  学習は講義と実習が中心である。講義を補完し、さらに学生自らが知識を整理し深めるために、教科書、参考書として挙げたこれらの本を利用して学習すること。
参考書『解剖学アトラス』 越智淳三 訳 文光堂 1990
『日本人体解剖学 上巻(19版)』 金子丑之助 南山堂 2000
『解剖学(2)』 森於菟 他著 金原出版 1982
『トートラ 人体の構造と機能 (日本語版) 第4版』 GJ TORTORA, B DERRICKSON、桑木共之 他共訳 丸善 2012
  学習は講義と実習が中心である。講義を補完し、さらに学生自らが知識を整理し深めるために、教科書、参考書として挙げたこれらの本を利用して学習すること。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

評価は講義期間中に実施する試験(配点80%以上)とその他の評価項目(配点20%以下)で行う。その他の評価項目はスケッチ・レポートなどの課題、授業・実習態度などである。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1循環器学総論、血管の種類と構造
2心臓の構造
3体循環
4体循環の動脈
5胎児循環
6リンパ系とリンパ性器官
7内臓学(呼吸器系 肺)
8内臓学(呼吸器系 呼吸運動)
9内臓学(泌尿器系 腎臓)
10内臓学(泌尿器系 上部尿路)
11内臓学(女性生殖器)
12内臓学(女性生殖器)
13感覚器(知覚の種類、視覚器)
14感覚器(平衡聴覚器)
15試験
16試験
17脊髄神経 概説
18脊髄神経 頸神経
19脊髄神経 仙骨神経
20自律神経
21中枢神経系 間脳・視床下部
22中枢神経系 中脳
23中枢神経系 脳室、髄液
24中枢神経系 髄膜、脳血管
25中枢神経系 伝導路 上行性伝導路
26中枢神経系 伝導路 錐体路
27試験
28試験
29組織学実習 筋組織
30組織学実習 筋線維
31組織学実習 中枢神経
32組織学実習 末梢神経