【講義概要】
解剖学で学んだことを、実際に人体を用いて体表から触知し、筋・骨格系、末梢神経系、内臓・血管系の解剖について理解する。
【学習到達目標】
・人体を頭頚部,体幹,上肢,下肢に分け,各部の骨格と筋の関係について,触察を通して位置関係,形態,大きさ,作用を確認し,体表からの触察が可能な組織を実際に触察できる。
・骨格筋と支配神経の関係,主な末梢神経および血管の走行を理解し,体表で説明,触察できる。
・胸腔,腹腔内臓器の機能や位置関係を理解し、かつ体表に投影できる。
【履修上の注意】
解剖学および運動学,生理学の内容とあわせて講義内容をまとめること。
実習に適した服装に着替えて授業に臨むこと。
臨床で活用できる知識と技術を身につけるために,講義時間外にも学生間で触察の練習をすること。
講義は運動療法学実習室を使用するため,実習室使用ルールを厳守すること。
【事前準備学習】
春学期の解剖学Aの内容を夏休み中に必ず復習しておくこと。
実習を行う身体部位に関しては,事前にそれぞれの組織の位置関係を把握しておくこと(教科書の図を色分けしておく)。
講義内では触察を練習する十分な時間は確保できないため,各自で練習を必ず行い,今後開講される専門科目に対応できる技術と知識を習得するよう努めること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『実習にも役立つ人体の構造と体表解剖』 三木明徳 金芳堂 |
参考書 | 『解剖学アトラス』 越智淳三 文光堂 『日本人体解剖学 上巻』 金子丑之助 南山堂 『骨格筋の形と触察法』 河上敬介 大峰閣 『標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野 解剖学』 奈良勲 医学書院 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
評価は,講義内で行う小テスト・実技試験の結果,レポート内容および学期末に行う口頭試問(実技試験)と筆記試験結果の総合判定とする。
ただし,実習科目のため特に実技試験の結果は評価において重視する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 体表解剖学概要,オリエンテーション | |
2 | 解剖学用語の復習,頭頚部・顔面 | |
3 | 頭頸部・顔面・肩甲骨 | |
4 | 肩甲帯 | |
5 | 上腕背側 | |
6 | 上腕背側・掌側 | |
7 | 上腕掌側 | |
8 | 体幹腹側の骨 | |
9 | 体幹腹側の筋 | |
10 | 体幹背側の骨 | |
11 | 体幹背側の筋 | |
12 | 前腕掌側 | |
13 | 前腕背側 | |
14 | 手部 | |
15 | 頭頸部,体幹,上肢のまとめ | |
16 | 骨盤帯 | |
17 | 殿部 | |
18 | 大腿背側 | |
19 | 大腿腹側 | |
20 | 下腿腹側 | |
21 | 下腿背側・足部 | |
22 | 骨盤帯,下肢のまとめ | |
23 | 胸部内蔵(心臓,肺,など) | |
24 | 胸部内蔵(その他) | |
25 | 腹部内蔵(胃,十二指腸,など) | |
26 | 腹部内蔵(その他) | |
27 | 血管 | |
28 | 神経 | |
29 | 胸部・腹部内蔵,血管,神経のまとめ | |
30 | 解剖学知識の復習とまとめ | |
31 | 触察実技の復習とまとめ | |
32 | 定期試験期間 | |