【講義概要】
本実技では,障害を有する人々のスポーツ活動の指導および支援についてテーマとする。
障害者の理解における基礎知識を習得し,障害者に対する指導方法を学ぶ機会とする。
具体的には,身体障害,知的障害,発達障害等それぞれの障害の特性と発達との関係の理解を深めること,各障害別の特性に応じたスポーツ活動の指導法と支援の方法に関する理解を深めること,さらに,参加者のニーズに応じた体育・スポーツ活動を工夫する能力を高めることを目的とする。さらに,障害者に対する指導法をさまざまな対象(障害のない低体力の人,初心者や高齢者等)に対する指導場面にフィードバックできる能力を高められるようになることを期待する。
進め方は,実技中心であるが,さまざまな障害に関する基礎的・基本的な特性と支援の方法について簡単な講義も行う。実際の指導法と支援法に関して実技を行う。また,スポーツプログラムの作成と工夫に関してグループワークを取り入れながら進める。
【学習到達目標】
・さまざまな障害の特性および障害児の発達の特徴を理解し,個々に応じた体育・スポーツ指導と支援について理解する。
・障害の有無を問わずインクルーシブな体育・スポーツ活動に参加する全ての人々のニーズに応じた指導ができるようになる。
【履修上の注意】
講義と実技(おもに体育館)とミックスで行います。持ち物等に留意してください。
【事前準備学習】
特別支援教育および福祉関連の社会的動向に関する情報を得るために、新聞を毎日読むこと。また、理解を深めるために障害者スポーツに関する文献等を利用し復習することが望まれる。または,ボランティア活動等を通じて,積極的に障害者スポーツの大会運営等に関わることが望まれる。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
各障害を考慮したスポーツ種目について,実技による指導および支援の実践力およびレポートによる理解力を総合的に評価する。また,毎時間の取り組み,状況に応じた思考や判断力などを平常点として評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | わが国の障害を有する人々とスポーツ | |
2 | 肢体不自由を有する人の理解 | |
3 | 車いす使用者のスポーツ指導法と支援法 | |
4 | 肢体不自由を有する人のスポーツ指導法①(車いすバスケットボール、陸上競技等) | |
5 | 聴覚障害を有する人の理解 | |
6 | 視覚障害を有する人の理解 | |
7 | 肢体不自由(脳原性障害)を有する人のスポーツ指導法②(陸上競技、ボッチャ等) | |
8 | 聴覚障害を有する人・視覚障害を有する人のスポーツ指導法と支援法(ゴールボール等) | |
9 | 知的障害を有する人の理解 | |
10 | 発達障害児を有する人の理解 | |
11 | 知的障害を有する人・発達障害を有する人のスポーツ指導法(サーキットトレーニング、球技等) | |
12 | 障害児者のスポーツ工夫と教材作り(新聞紙、風船、ペットボトル等を使ったスポーツ) | |
13 | 総合演習①(肢体不自由を有する人への指導法および支援法の実践) | |
14 | 総合演習②(視覚障害を有する人への指導法および支援法の実践) | |
15 | 総合演習③(精神障害を有する人への指導法および支援法の実践) | |
16 | 定期試験期間 | |