【講義概要】
建学の精神として本学の教育を基礎づけるキリスト教の精神を学ぶ。すなわち、聖書の示す人間観、世界観を学び、「人間とは何か」そして「人間がこの世界にあっていかに真実の生を生きうるのか」という問題について考察する。とりわけ、それをもっとも明確な形で示したイエス・キリストの言葉と行為に触れ、限界をもった人間が、人として常に新しく生かされる可能性を与えられていることを知り、それが希望と力に満ちた生を生み出すことを理解する。
【学習到達目標】
キリスト教の精神を単なる知識として理解するのではなく、聖書の言葉を学ぶ中で、自らが「生きる」ことについて考え、模索する力と姿勢を養う。
【履修上の注意】
教科書は授業で直接用いますので、必ず入手してください。
【事前準備学習】
授業日前日までに、CCS教材Boxに上げられている配布資料を打ち出して、目を通してくる。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
小テスト(授業内で行う、5点×5回=25点)、中間レポート(15点)、レポート試験(60点)によって評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1.なぜキリスト教を学ぶのか? ①「建学の精神」としてのキリスト教 | |
2 | ②「参照枠」としてのキリスト教 | |
3 | ③「少数者」としてのキリスト教 | |
4 | 2.イエスは何をしたか? ①イエスの実在性、時代状況について | |
5 | ②イエスの弟子たち(多様性豊かな共同体をめざして) | |
6 | ③イエスによる「いやし」の歴史性と平等主義 | |
7 | ③-2 「因果応報論」との対決 | |
8 | ④イエスの共に食べる活動 | |
9 | ⑤イエスの「嵐を鎮めた」奇跡の意味 | |
10 | ⑥イエスの非暴力直接行動 | |
11 | 3.イエスは何を教えたか? ①「たとえ話」(「天国のたとえ」) | |
12 | ①-2 「たとえ話」(「富の分配のたとえ」) | |
13 | ②「隣人愛の教え」 | |
14 | 4.イエスは奇跡を起したか? ①「十字架」の歴史とその意味 | |
15 | ②イエスの「復活」の意味 | |
16 | 定期試験期間 | |