【講義概要】
本講義は法人税制度の基礎的な仕組みや考え方の理解を目的とする。そのためまず税制度全体を概観し、そこから法人税の適用対象となる法人について学習する。講義内容は会計が税とどのように関連しているのかを中心として講義を進める。したがって、会計学の基礎的な知識は要求されるが、講義においても財務会計領域の概説も必要な部分は適宜含めて進行する。また、税と会計のそれぞれの目的や機能の相違について理解できるよう、具体的な計算方法や理論的背景なども扱う。また、授業中できる限り、履修学生に直接問いかけ、意見を求めることも考えている。活発な意見交換も期待している。
【学習到達目標】
法人税についての基礎を会計との比較から理解することである。
【履修上の注意】
授業内容は資格試験勉強には考え方のベースとして役立つことはあると考えているが、直接試験問題は扱わない。資格対応の問題演習を中心とした授業ではない。
【事前準備学習】
商学部における学習内容(とりわけ会計学)との関連事項を中心とした内容を扱う。そのため会計学入門の内容もある程度把握しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『会計利益と課税所得』 永田守男 森山書店 2008年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験および授業への取り組みの姿勢(授業中の態度等)を総合的に評価する。
学則の規定を満たしていない者は失格とする。また、私語や規定時間以上の遅刻・途中退席等、授業態度不良者とみなした場合は失格とすることもある。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 税法の概要 | |
3 | 税の基本的概念 | |
4 | 法人について | |
5 | 財務諸表 | |
6 | 会計上の利益 | |
7 | 会計利益と課税所得の連携 | |
8 | 益金・損金 | |
9 | 法人税額の計算 | |
10 | 各国の法人税率 | |
11 | わが国における税務会計と財務会計の関係性 | |
12 | 米国における税務会計と財務会計の関係性①1950年代から1980年代 | |
13 | 米国における税務会計と財務会計の関係性②エンロン事件における問題 | |
14 | タックスヘイブン・タックスシェルター | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |