名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限オペレーションズリサーチ春A名古屋 23程 鵬CQ3401

【授業情報】

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講義概要

 オペレーションズ・リサーチ(OR: Operations Research)は運営研究とも呼ぶことがあるが、「筋のとおった方法」を用いて問題を解決するための「問題解決学」と解釈される。ここでの問題とは「何か困っている」ことを指す。問題の分析と解決のための計画立案やその実施,意思決定を助ける実学なのである。
 ORは問題の分野を選ばないという横糸的性格を持っているため、大手企業でも中小企業でも、商店でも農家でも、金融でも行政でも、生産工場でもサービス業でも、様々な分野でOR手法による問題解決を行なっている。よって、多種多様な仕事現場に現れる様々な問題を上手くて効率よく解決するためにはORの知識を習得する必要がある。
 本講義では、よく知られている有効なOR手法を幾つか選んで論ずる。具体的にいうと実社会によく現れている典型的な経営問題を解くためのOR手法(例えば、線形計画法、動的計画法(最適性原理)、日程管理計画法、意思決定理論など)を解説し,Excelを用いた実践的なOR手法を学ぶ。
 これらのOR手法を理解するには数学知識が要求されるため、文系の学生に難しいと言われている。これを解消するために授業で解説したすべてのOR手法において、具体的な実践課題を提示し、OR手法によってその問題を解決するための実習(すなわち、Excel VBAマクロによるシミュレーション)を行うことによりOR手法の正当性とか有効性などへの理解を深める。本講義ではパソコンを使った実習形式で授業を行う。
 講義の目標の一つとしては計算機による実社会問題の解決能力を身につけることである。



【学習到達目標】

◆実社会問題を解決するためのOR手法を身に付けること
◆MS-ExcelによるOR手法の実現方法を身に付けること



履修上の注意

パソコンを使っていろいろなシミュレーションを行なうため、パソコンを必ず持参すること。(少なくともUSBメモリを持参すること)
Windows、MS-Excelなどがある程度使いこなせるスキルが要求されるため、このスキルを有していない学生が各自でそれを補習すること。



【事前準備学習】

パソコンの基本操作やExcelの使い方をマスターしておくこと



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『経営情報処理の実践』 梶田ほか 同文舘出版 2012,4
参考書『オペレーションズ・リサーチ-システムマネジメントの科学-』 貝原俊也 オーム社 2004,12
『オペレーションズ・リサーチ』 木下栄蔵 工学図書 1995,6
『問題解決のためのオペレーションズ・リサーチ入門』 高井栄造、真鍋龍太郎 日本評論社 2000,4
その他、OR分野に関する書籍が数多く出版されている。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点:70%
期末試験:30%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス+ORとは?
2線形計画法Ⅰ(概論)
3線形計画法Ⅱ(応用例の紹介)
4線形計画法Ⅲ(実際問題解決の実習)
5動的計画法(最適性原理)
6数理計画法とは(確認小テストも含む)
7日程管理計画法:PERT概論
8日程管理計画法:応用例の紹介
9日程管理計画法:実際問題解決の実習
10日程管理計画法に関する総括(確認小テストも含む)
11意思決定法AHP:概論
12意思決定法AHP:応用例の紹介
13意思決定法AHP:実際問題解決の実習
14意思決定法に関する総括(確認小テストも含む)
15講義総括
16定期試験期間