【講義概要】
小売業は、外部の経済・社会の状況にあわせて柔軟にマーケティング政策を変化させないといけない。小売業のマーケティング・ミックスは、立地場所と営業時間帯、品ぞろえ品目とその構成、価格水準と価格設定工、広告およ接客活動、店舗施設の特性の5つの要素に分けられる。本講義では、小売業のマーケティングについて、マーケティング・ミックスを単に組わせただけのものではなく、有機的に結合され実践されている。このような小売業のマーケティングには、スーパーという業態のなかでも店舗という売り場でどのように効果的に消費者と直に接しるのか、スーパーの裏側のバックヤードでどのように商品がつくられるのか、商品をどのように効果的にアピールし、どのようにすれば自然と商品が売れるのか、カードだけで
消費者が繰り返して購入してもらえるのか、どのように店舗設計おこなえば効果的な売り場がつくれるのかなど複数のしかけづくりが必要である。小売業が店舗として運営するためにも立地の選定、商品の開発、価格設定、販売促進など複数のミックスの有機的な組み合わせをどのようにおこなえばよいのかなど、小売業の実際の売り場展開をもとに考察していく。
問題のある売り場をどのように改善していかねばならないのか、販売方法の工夫など小売業の実践的な問題解決のためのアプローチを図る。時間にあわせて、 小売業が実際にどのように売り場として実践されているかの映像もみてもらう。
【学習到達目標】
なにげない身近な小売業の現場でどのような問題解決をはかっていくべきかを主体的に考え、小売業のマーケティング問題のテーマについての理解力を高める。
【履修上の注意】
講義では、参考となるプリントは毎回の講義の中でしか配布をしない。教室内での脱帽、遅刻をしない、私語をしない、携帯電話での通話をしない、メールをしない、居眠りをしないなど基本的なマナーは厳守すること。
【事前準備学習】
テーマについて実際どのような現象が起こっているのかについて主体的に広く情報収集(ニュース、新聞、雑誌、文献など)しておく。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 毎回補足のプリント(授業の中でしか配布しない)を配布して、講義を進める。 |
参考書 | 参考となる文献は、その都度指示する。図書館にコーナー設置もしてあるので利用できる。 |
指定図書 | 『現代の小売流通 第2版』 懸田豊, 住谷宏編著 中央経済社 2016.10 『小売マーケティングとイノベーション = Retail marketing and innovation』 渦原実男著 同文舘出版 2012.2 『日本の優秀小売企業の底力』 矢作敏行編著 日本経済新聞出版社 2011.8 |
【評価方法】
中間点(10%)、最終の定期試験(75%)、各回の小テスト(15点)を総合して評価をおこなう。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | リテールマーケティング 対象領域 学ぶ意義 イントロダクション | |
2 | リテールが扱う商品・サービス 分類 | |
3 | 小売業の品揃え | |
4 | 小売業の商品開発 | |
5 | 小売業の価格政策 | |
6 | 小売業の販売促進政策 | |
7 | 小売業の立地政策 | |
8 | 売り場づくり 雰囲気づくりの演出 | |
9 | 売り場づくり 効果的な商品の魅せ方 | |
10 | 売り場づくり 売り場設計 | |
11 | 売り場づくり モノとコトとの融合 | |
12 | 事例 アパレル業界 | |
13 | 事例 百貨店業界 | |
14 | 事例 スーパー業界 | |
15 | 今後の展望 まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |