【講義概要】
ノートパソコンを学習ツールとして十分に使いこなすには、実習科目での基本的なトレーニングが重要です。将来、仕事でパソコンやネットワークを利用する機会はますます多くなるので、大学4年間で学習や研究での多彩な活用経験が求められます。
本講義は、実践的な情報処理能力を身につけことを目標とします。また、学部の専門科目ですから、専門的な内容を学習する上で必要となる基礎的スキルの修得にターゲットを絞ります。研究には数値やグラフが必要であり、これらを苦手にしていると理解が進みません。そこで、データをグラフとして表現する手法を学び、講義内容の理解を容易にします。さらに、ゼミナールなどの研究発表では、適切なグラフを用いると発表内容の説得力が著しく向上します。このようにデータ表現方法とパソコン実習を組み合わせることで、学習の相乗効果が得られることを狙いとします。
講義は「情報処理基礎」修了程度の技能や知識を持つ学生を対象としています。実践的な内容から、個人の技術をさらにレベルアップさせます。具体的には、データの処理・表現方法を例題による実習形式で学びます。表計算ソフト(Microsoft Excel)による簡単なデータ集計とグラフの適切な描画方法などをマスターします。
実習形式ですが、単なるExcel操作に終始せず、表計算ソフトの仕組みを理解すること、さらに効率的な操作法を考えることを狙いとします。そのためにCCSの自学自習に練習問題を用意し、基礎的知識を学びます。また、CCSで実習内容の理解度を調査したり、小テストで受講生の到達度を確認します。
講義で修得した技術や知識を完全に自分の力とするには、実践的な活用が重要です。身近な日常データや他の授業での課題などにパソコンでデータ処理するよう心がけて下さい。これらのスキルが卒業論文などの作成に役立ちます。また、名証株式投資コンテストにも参加する予定です。実際の株価データの動きを分析する際に、Excelを利用してもよいでしょう。
【学習到達目標】
毎回、遅刻や欠席をせず、積極的な姿勢で受講できる。
実習や小テストにおいて、十分な準備や復習ができる。
独力でExcelによるグラフ作成ができる。
グラフ表現として必要な知識(データ系列・軸ラベル・凡例など)を確実に修得できる。
見栄えのよい、美しいグラフや表を作成できる。
Excelでのデータ処理に慣れることができる。
なお、詳細な達成項目は「ルーブリック(評価票)」を参照してください。
【事前準備学習】
前回の授業で扱った内容(技術・知識)をしっかり確認して授業に臨むこと。
Minutepaperなどの課題は期限までに必ず提出し、自学自習などの宿題は授業前に終えておく。