【講義概要】
私達が安心して生活していくためには、国や地方公共団体による社会保障の充実,住宅や道路の設備,教育や科学技術の振興など幅広い活動が必要になります。このように国や地方公共団体の活動のためにたくさんの資金が必要です。その主要な財源が私達の税金です。私達は単に義務で税金を納めるだけではなく,税金の仕組みを十分に知る必要がでてきます。税金にはたくさんの種類のものがありますが、その税金のうち税額の大半が所得税や法人税で占めています。所得税は、事業を営む者、給与を受けている者、利子や配当金を受けている者などが納付する税金で、わたくしたちの生活にきわめて関係の深い税金である。所得税法の仕組みを理解するとともに具体的な計算と簿記会計との関連を理解する必要があります。
【学習到達目標】
税務会計能力検定試験(所得税法)3、2.級程度の知識と技術を修得することを目標とする。
【履修上の注意】
次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味を理解しておくこと。
【事前準備学習】
指定した教科書「説明・設例・練習問題で理解できる 所得税法テキスト」を事前に読んでおくこと。
授業内で配布した資料を復習し、ノートにまとめておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『説明・設例・練習問題で理解できる 所得税法テキスト』 岩崎 功 著/奥田よし子 監修 英光社 教科書は必ず購入すること。購入しない学生は履修しないこと。 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験50%(受講者数や授業の進み具合によってレポートなどに変更する可能性もある。)
平常点・授業態度50%(授業への積極的参加・実践的問題演習・ レポート課題など)
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 所得税法 概要の説明 税務会計能力検定試験(所得税法)の説明 | |
2 | 所得税の意義と計算期間、納税義務者の範囲、非課税所得と免税所得、所得の帰属に関する通則、納税地 | |
3 | 所得の種類と所得税計算の仕組み、源泉徴収制度、青色申告制度、利子所得 | |
4 | 配当所得、不動産所得、 実践的問題演習 | |
5 | 事業所得、給与所得、実践的問題演習 | |
6 | 退職所得、山林所得、 実践的問題演習 | |
7 | 譲渡所得、一時所得、雑所得、 実践的問題演習 | |
8 | 課税標準① 実践的問題演習 1.所得の金額の総合 2.損益通算 | |
9 | 課税標準② 実践的問題演習 3.純損失の繰越控除 3.純損失の繰戻し還付 | |
10 | 所得控除と課税総所得金額① 実践的問題演習 1.所得控除の意義 | |
11 | 所得控除と課税総所得金額② 実践的問題演習 2.所得控除の種類 | |
12 | 所得控除と課税総所得金額③ 実践的問題演習 3.課税総所得金額 | |
13 | 所得税額の計算 実践的問題演習 | |
14 | 所得税の申告・納付等の手続 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |