【講義概要】
文部科学省が小学校で英語教育を高学年で「教科」とすること、また、中学年で外国語活動を導入すること等を踏まえて、本講義では、公立小学校で英語を教える力をつけるために、「小学校英語教育」の概論と具体的な指導方法を扱う。
とりわけ、児童の特質を活かした学習者のコミュニケーション能力を育成するために、また、
中学校や高等学校で英語を教えるためのコミュニケーション活動のあり方についてもその指導方法を扱う。
なお、教育方法については、
１．小学校・中学校・高等学校の一貫した英語教育と教授法
２．英語の歌やチャンツを用いて、児童に効果的な指導法及び、ゲームを活用した英語学習の仕方
３．インタビューごっこ、買いものごっこ等のコミュニケーション活動のあり方
４．英語の絵本等を活用した文字指導
５．中学校英語教科書を活用した、中学校英語教育への円滑な接続の方法
等について、様々な教授法の理論に基づいた活動を取り上げ、実際にワークショップ形式で行う。
さらに、この講義では教材として、マルチメディア教材を取り上げ実際に制作してもらい、それらを用いた模擬授業を授業で行い、受講生同士で評価し議論する。
【学習到達目標】
小学校英語教育についての理解を深め、教材作成と授業案を制作し、実際に小学校で英語の指導ができるようにする。
【履修上の注意】
教材作成のために文具類を持参すること(具体的な文具については別途指示する)。
実際に身体を動かして実習するため軽装で出席すること。
【事前準備学習】
小学校英語教育について、ネットなどで情報収集をすること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| 教科書 | 『新しい小学校英語科教授法、もしくはそのプリント』 高橋美由紀・柳善和（編著） 協同出版 2011
『くもんのシールでワーク英語絵じてん : はじめての英語学習に』 くもん出版 2016
なお、別途講義中に追加のテキストとしてプリントを多数配布する |
| 参考書 | 『これからの小学校英語教育の構想』 高橋美由紀（編著） アプリコット 2009
『これからの小学校英語教育の発展』 高橋美由紀（編著） アプリコット 2011
『これからの小学校英語教育の展開』 高橋美由紀（編著） アプリコット 2010
『Hello， Kids. Book 1・２』 高橋美由紀他 開隆堂 2009
『小学校英語教育授業づくりのポイント』 高橋美由紀・柳善和（編著） ジアース教育新社 2015
最新の小学校英語教育についての情報はプリントなどを配布する。 |
| 指定図書 | 『Hello， kids!： Book1，2： Book1(指導書)，Book2(指導書）』 高橋美由紀 [ほか] 著 開隆堂 2009.2-
『小学校英語教育授業づくりのポイント』 高橋美由紀, 柳善和編著 ジアース教育新社 2015.3 |
【評価方法】
「授業態度」30%「レポート」20%「模擬授業」50%として評価する。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | オリエンテーション：小学校の英語教育について | |
| 2 | 学習指導要領 外国語科について （小学校・中学校） | |
| 3 | 小学校外国語活動、中学校英語教育の現状と課題 | |
| 4 | 小学校英語のテキスト『Hello Kids』を使用して | |
| 5 | 小学校英語活動における効果的な教授法・その実践例 | |
| 6 | 歌やチャンツの知識と実践 | |
| 7 | 小中連携で活用できる音声教材 | |
| 8 | ゲームを取り入れた英語活動の知識と実践 | |
| 9 | マルチメディア教材の作成 | |
| 10 | ALTやJETとのティームティーチング指導 | |
| 11 | 授業展開について・指導案の書き方について | |
| 12 | 模擬授業の方法について・模擬授業と評価 | |
| 13 | 模擬授業（歌やチャンツを利用した授業の実習） | |
| 14 | 模擬授業（マルチメディア教材を利用した授業の実習） | |
| 15 | 模擬授業（ティームティーチングによる授業の実習） | |
| 16 | 定期試験 | |