【講義概要】
21世紀に入って人間の生存や文明社会持続の前提として、地球環境の保全が重要視されている。本講義では①生物圏の動態や②個々の生物種の生活史を解明する科学的方法としての生態学を論じる。①では熱帯環境に見られる生物多様性など具体的な地域情報をベースに自然の構造を紹介し、②の観点では主として霊長類などを素材として種の生活史に基礎づけられた生物群集のメカニズムや種内・種間の社会的諸関係について紹介しつつ、論じる。教養として生物学を学びたい学生にもよくわかるように映像教材などを活用して、生物的自然のあり方を理解してもらいたい。
【学習到達目標】
現代社会に生きる教養としての生物としての人のあり方についての知識を理解することを目標とする。
生物圏あるいは地球共生系の一員として生きる人間の知恵と責任をしっかり自覚できるように、生態学的基礎知識を習得する。
【履修上の注意】
すべての授業に参加することが前提である。遅刻は認めない。
授業中に実施する確認テストを真面目に提出する。
授業テーマに沿って指示される事前学習をしっかり準備して授業に臨むこと。
【事前準備学習】
あらかじめ指示された事項についての予習を行うこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『里山の生態学』 広木詔三編 名古屋大学出版会 2002.3 |
【評価方法】
平常点(授業への参加25%、小テスト25%)、定期試験50%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 生態学を学ぶということ | |
2 | 生態学は如何に形成されたか | |
3 | 自然とは何か | |
4 | 生物多様性を見る | |
5 | 生物多様性の原理(1) | |
6 | 生物多様性の原理(2) | |
7 | 共生する世界 | |
8 | 種とは何か | |
9 | 生物進化と適応 | |
10 | 霊長類を考える(1) | |
11 | 霊長類を考える(2) | |
12 | 霊長類としてのヒトの位置 | |
13 | 生物群集としての里山 | |
14 | 身近な自然を考えるために | |
15 | 生態学的理解と自然観 | |
16 | 定期試験期間 | |